第4世代となる2021年モデルの新型「PCX」
2020年11月10日、ホンダは欧州で7機種の新型車を同時にサプライズ発表しました。
今回は、このうち「PCX125」に関する続報をお伝えします!
欧州での発表の翌日11日、ホンダは国内でも新型車に関する情報を配信。
「PCX125」は、日本でも2021年モデルとして販売する予定で、名称は現行車と同じく「PCX」となる模様です。
グローバルモデルのPCXは、日本でも人気のコミューター。国内では2010年3月に初代がデビュー。その後、2014年と2018年にフルモデルチェンジが行なわれてきました。
今回発表された新型「PCX」(欧州ではPCX125)は、3度目のフルモデルチェンジ、第4世代となります。
新型「PCX」の大きな特徴
エンジン
これまでの「eSP」エンジンから、新開発された「eSP+」エンジンにバージョンアップ。欧州の新たな排ガス規制EURO5に対応するとともに、最高出力は9.0kW(12PS)から9.2kW(換算値12.5PS)に向上しています。
さらに燃費性能も向上されたとのことで、よりコミューターとしての魅力がアップしました。
トラクションコントロール
何とホンダのトラコン「Honda セレクタブル トルク コントロール」(HSTC)を新搭載。雨の日の通勤通学ではこれまで以上に頼もしい存在となりそうですね。
液晶メーターも刷新。反転式のLCDで、デザインもよりスタイリッシュになりました。トラクションコントロールを示す「T」のマークも加わっています。
フレーム・タイヤ
フルモデルチェンジというだけあり、フレームも再設計がされました。ホイールベースや車両重量に変更はないようです。
大きな変更点は、リアタイヤが1インチ小型化されたこと。これまで前後14インチでしたが、前14・後13インチとなっています。
シート高はこれまでと同じ安心の746mm。
収納スペースが拡大
毎日乗るコミューターとして大事な要素であるラゲッジスペースは、容量が2.4Lアップ。総容量30.4Lとなりました。
またユーティリティ面では、フロントインナーボックスにUSBタイプCソケットを標準装備。これから先のニューモデルの電源ソケットはこのCタイプのUSBになるかもしれませんね。
メーター・灯火類
灯火器はもちろんLED。ヘッドライト・テールランプともに新たなデザインになっています。どちらも立体感が際立ち、被視認性も高そうなデザイン。
ヘッドライトには5本の細かいラインが配された「シグネチャーランニングライト」を備えています。近年クルマのライトにも採用されている、かっこいいポジションランプですね。
ホンダ新型「PCX」の日本での価格・発売日
大きなモデルチェンジとなり、より装備を充実。コミューターとしての魅力を高めた新型「PCX」。国内での販売が楽しみです。
11月12日現在、国内での価格・発売日は発表されていません。
これまで初代は2010年3月末、2代目は2014年4月、3代目は2018年4月に発売されました。こうみると、2021年3~4月の可能性はありそうですね。
価格は、現行モデルが税込34万8700円。新型は、トラクションコントロールを搭載するなど大幅に機能性を高めていることから、値上がりすることが想像できます。
たしかな続報が入り次第、再度お伝えします!
まとめ:西野鉄兵
ホンダ「PCX125」(2021年モデル・欧州仕様車)主なスペック
全長×全幅×全高 | 1935×740×1105mm |
ホイールベース | 1315mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 764mm |
車両重量 | 130kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 125cc |
ボア×ストローク | 53.5×55.5mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 9.2kW/8750rpm |
最大トルク | 11.8N・m/6500rpm |
燃料タンク容量 | 8.1L |
変速機形式 | Vマチック無段変速 |
キャスター角 | 26゜30′ |
トレール量 | 80mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-14M/C・130/70-13M/C |