長いこと噂になっていた新型Ninja ZX-10Rが遂に登場しました! ジョナサン・レイ選手がSBK6連覇を果たした「相棒」は、細やかなアップデートを実施、噂になっていた空力パーツも装備して、万全の体勢での登場です!さっそくその詳細を見てみましょう!

従来型の強みを活かした円熟アップデート!

画像1: 従来型の強みを活かした円熟アップデート!

今年はCBR1000RR-Rが登場、YZF-R1も国内仕様がデビューを果たし、SBKのチャンピオンマシン、ZX-10Rのモデルチェンジを望む声が高まっていましたが、満を持して11月23日、北米と欧州で新型のZX-10RとRRが発表されました!

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ジョナサン・レイ選手が6連覇を果たしただけに、チャンピオンマシンがどのように進化するのか注目していた人も多いと思いますが、新型ZX-10Rはあらゆるところに細やかなアップデートを施すことで、従来型の「エボリューションモデル」として発展させているのが特徴です。

早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!

画像1: 早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!

リッターSSクラスの最新のトレンドはしっかり押さえており、新型10Rはウイングを内蔵した新デザインの外装を採用。スタイリングイメージは大きく変わっています。

画像2: 早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!
画像3: 早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!

見てください、このインパクトあるフロントマスク!ニンジャH2譲りの逆スラントノーズを採用し、小型のLEDヘッドライトを装着した新型10Rのお顔はこんな感じ。ヘッドライト左右にあるダクトが、いま流行りの空力デバイスの取り入れ口で、ここからカウルに内蔵されたウイングレットに走行風が導入されるわけです。

そしてもうひとつ!このZX-10Rにも、H2と同じ「リバーマーク」がついているのです!カワサキが誇るトップモデルの証、リバーマーク、これをつけているということは、カワサキがいかにこのバイクに自信を持っているか、ということの現れでもあるわけです!

画像4: 早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!

スクリーンは40mmほど高く設定され、ウインドプロテクションを向上。ちなみに、センターラムエアのインテークは従来型より小さくなったそうですが、ラムエアの充填効率は同等だそうです。

画像5: 早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!
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シートは後端を持ち上げた形状で、ライダーが着座した際、ヒップポイントが上がって伏せやすくなるよう工夫されています。テールカウル左右には小さなダクトが加わり、ここを走行風が抜けることでバイク後方の空気を整流します。

画像7: 早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!
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こうしたエアロフォルムの効果で、新型ZX-10R は空気抵抗が7%削減される一方で、ダウンフォースが17%増加。いま流行りの空力パーツの威力は絶大なんですね。

画像9: 早速、ZX-10Rの各部をじっくり見てみましょう!

ZX-10Rで6度目のSBKチャンピオンを決めたジョナサン・レイ選手も先日のへレステストで新型をテスト。「伏せたときのウインドプロテクションがよくなっているし、接地感が上がって、ダウンフォースが増している。(へレスで)苦労しているコーナーを曲がるときの感じが違う」という旨のコメントをしています。早く乗って、その効果を確かめたいところです。

エンジン、フレーム、ディメンションと細部を見直し

画像1: エンジン、フレーム、ディメンションと細部を見直し
画像: 写真は2018年式ZX-10Rのエンジン

写真は2018年式ZX-10Rのエンジン

画像2: エンジン、フレーム、ディメンションと細部を見直し

新型ZX-10Rはメカも熟成されました。エンジンは今回から空冷式オイルクーラーを装備して冷却性能を向上。スペックこそ10Rで203PS、10RRで204PS(いずれもラムエアなし)と従来型と同じですが、発生回転数が変わっていて、ホモロゲーションモデルの10RRでは500回転アップの1万4000回転となっています。上のパワーカーブを見ると、10RRの方がトップエンドで少し伸びていますね。合わせてギアレシオも最適化されており、パフォーマンスは想像以上に向上していそうです。

画像3: エンジン、フレーム、ディメンションと細部を見直し
画像4: エンジン、フレーム、ディメンションと細部を見直し
画像5: エンジン、フレーム、ディメンションと細部を見直し

一見すると従来型と同じようですが、車体関連にも細かく手が入っています。フレームはピボット位置を1mm下げ、トレール量を減らしています。ホイールベースは10mm延長され、スイングアーム超も8mm延長。ディメンションはまるで違うのです。サスセッティングもこれに合わせて変更されています。

ついに液晶TFTメーターを採用!ライディングモード、クルコンも装備

画像1: ついに液晶TFTメーターを採用!ライディングモード、クルコンも装備
画像2: ついに液晶TFTメーターを採用!ライディングモード、クルコンも装備
画像3: ついに液晶TFTメーターを採用!ライディングモード、クルコンも装備

そしてコレ!従来型のオーナーさんが一番羨ましがるであろう装備、4.3インチのカラーTFTメーターを新型は採用しています。表示方法は2種類用意されていて、ライディングモードはスポーツ、ロード、レイン、好みのセッティングを記憶できるユーザーの4種類が用意されています。

そして今回からツーリング時に便利なクルーズコントロールも新採用。専用アプリ「Rideology The App」を介してスマホとBluetooth接続、車両状態やセッティングの確認などができるコネクト機能も備わっています。

500台限定のホモロゲモデル・ZX-10RRもデビュー

画像1: 500台限定のホモロゲモデル・ZX-10RRもデビュー
画像2: 500台限定のホモロゲモデル・ZX-10RRもデビュー
画像3: 500台限定のホモロゲモデル・ZX-10RRもデビュー
画像4: 500台限定のホモロゲモデル・ZX-10RRもデビュー

そして、同時に登場したレース対応モデルのZX-10RRは世界500台限定。新しい吸排気のバルブスプリングを採用し、専用カムシャフト、新形状のピストンを採用。レブリミットは1万4700回転へと高められています。コンロッドはオーストリアのPANKL社製、ホイールは前後ともマルケジーニの鍛造です。

画像5: 500台限定のホモロゲモデル・ZX-10RRもデビュー

従来型をベースとしながらも、盛りだくさんの改良でパフォーマンスに磨きをかけた新型ZX-10RとRR。これを駆るジョナサン・レイ選手の活躍も楽しみですし、日本での発売が待ち遠しいところです。月刊オートバイ1月号では、これ以外の:ニューモデル情報も満載でおとどけしますので、そちらもお楽しみに!

カワサキ 新型 Ninja ZX-10R/Ninja ZX-10RR 主なスペック

全長×全幅×全高2085×750×1185mm
ホイールベース1450mm
最低地上高135mm
シート高835mm
車両重量207kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク76.0×55.0mm
圧縮比13.0
最高出力 ZX-10R149.3kW(203PS)/13200rpm《ラムエア加圧時156.8kW(213PS)/13200rpm》
最高出力 ZX-10RR150kW(204PS)/14000rpm《ラムエア加圧時157.5kW(214PS)/14000rpm》
最大トルク ZX-10R114.9N・m(11.7kgf・m)/11400rpm
最大トルク ZX-10RR111.8N・m(11.4kgf・m)/11700rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角25゜
トレール量105mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・190/55ZR17M/C (75W)
ブレーキ形式(前・後)Φ330mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク

【動画】カワサキ 新型 Ninja ZX-10R/Ninja ZX-10RR

カワサキUSA公式サイト

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