カワサキ Ninja ZX-10R/ZX-10RR 車両概要
従来型の強みを活かし円熟アップデート!
ホンダCBR1000RR-Rが登場、ヤマハYZF-R1も国内仕様がデビューを果たし、SBKのチャンピオンマシン、カワサキNinja ZX-10Rのモデルチェンジを望む声が高まっていたが、満を持して11月23日、北米と欧州で新型のZX-10RとRRが発表された。
ジョナサン・レイ選手が6連覇を果たしただけに、チャンピオンマシンがどのように進化するのか注目していた人も多いと思うが、新型ZX-10Rは完全なる刷新というより、あらゆるところに細やかなアップデートを施すことで、従来型の「エボリューションモデル」として発展させているのが特徴だ。
ただ、単なるキープコンセプトではなく、リッターSSクラスの最新のトレンドはしっかり押さえており、新型10Rはウイングを内蔵した新デザインの外装を採用。スタイリングイメージは大きく変わっている。
カワサキ Ninja ZX-10R/ZX-10RRの主なスペック(海外仕様)
全長×全幅×全高:2085×750×1185㎜
ホイールベース:1450㎜
最低地上高:135㎜
シート高:835㎜
車両重量:207㎏
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:998㏄
ボア×ストローク:76×55㎜
圧縮比:13.0
最高出力:203(204)PS/13200(14000)rpm
最大トルク:11.7(11.4)㎏-m/11400(11700)rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:17L
キャスター角:25度
トレール量:105㎜
変速機形式:6速リターン
ブレーキ(前・後):φ330㎜ダブルディスク・φ220㎜ディスク
タイヤサイズ(前・後):120/70ZR17・190/55ZR17
カワサキ Ninja ZX-10R/ZX-10RR 各部装備・ディテール解説
へレスでのテスト走行に新型ZX-10RRとジョナサン・レイ選手が登場
スペイン・へレスで行われたSBKのテストに、カワサキが新型ZX-10RRを投入。従来型も持ち込んでの比較テストだったが、チャンピオンのジョナサン・レイ選手は新型に手応えを感じたようで「フロントのダウンフォースが増して、グリップ力が上がっている。いつも苦しんでいるコーナーの曲がり方が違う」とコメント。これからポテンシャルを見極めたうえでのセッティングとなるが、2021シーズン、7連覇に向けて期待できそうだ!