トリシティ155のリアシートに荷物を積載する方法の一例を紹介します! トリシティ125もリアシート周りは同様の形状ですので、ここでお見せするテクニックはそのまま使えるはずです。

積みやすそうなリアシートだけど、取付ベルトを引っかける場所が見当たらない

2020年12月にトリシティ155でキャンプをしてきました。

画像: YAMAHA TRICITY 155 総排気量:155cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 シート高:765mm 車両重量:165kg 税込価格:48万4000円

YAMAHA TRICITY 155

総排気量:155cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:765mm
車両重量:165kg

税込価格:48万4000円

シート下に収納スペースがあり、リアシートも広々フラット。「積載なんて何も考えずに出発できるでしょ」と前日まで準備をおろそかしていたのが大甘だった!

このトリシティ155、通勤・通学や日常の買い物ではシート下の収納スペースだけで事足りるのですが、大荷物を長距離運ぶのがなかなか大変です。

画像1: 積みやすそうなリアシートだけど、取付ベルトを引っかける場所が見当たらない

その理由は、リアシート周り。

バイク用のシートバッグを積もうにも取付ベルトを装着する箇所がまるで見当たりません。シートの下や裏、グラブバー周辺に何かないかと探していて見つかったのが、グラブバーの裏側のネジ穴でした。

このネジ穴は「M5」サイズのボルトがぴったり入ることが分かり、ホームセンターでボルトを入手。長さは20mmと30mmを購入しましたが、30mmは長すぎて入らず、20mmのものを装着しました。

画像2: 積みやすそうなリアシートだけど、取付ベルトを引っかける場所が見当たらない

意外とネジ穴が深くて、しっかり留まったのですが、フックとして使える部分が短くなりました。これでは、シートバッグの取付ベルトを装着するのは難しい。

そこで荷物固定ベルトの定番製品「ロックストラップ」を使用することに。

ロックストラップのループ部分は、幅が細くなっており、なんとかわずかな隙間に入りました。

画像: ロックストラップを使って、バッグとマットをまとめて固定。

ロックストラップを使って、バッグとマットをまとめて固定。

積載したのは容量25Lの防水バッグ、TTRL「touring25」。完全防水の名作バッグです。

ただ、走行中に段差を越えた際の衝撃などで外れる不安もあります。

そこで、保険をかける意味で、ツーリングネットも利用しました。

トリシティ155およびトリシティ125のグラブバーは、ベルトを引っかけることはできませんが、フックは得意とする造りになっていました。

画像3: 積みやすそうなリアシートだけど、取付ベルトを引っかける場所が見当たらない

フックは引っかけやすい形状のグラブバー。ただスチール製のフックだと傷がつきそうなのでご注意を。

「じゃあ、はじめからツーリングネットにすれば何も悩むことがないのでは?」と思うかもしれません。

僕のこだわりなのですが、ツーリングネットは、単体で使用するには、リスキーなアイテムだと思っています。

荷物の量や形状に柔軟に対応できる反面、カチッとした固定力に欠けます。これまでツーリングネットで荷物を落としてしまうライダーを僕は何人も見てきました。とくに、複数のものをネットひとつで留めようとすると、脱落のリスクも高まると思います。

ただ、今回のように保険として使うのにはおすすめ。また、濡れてしまったレインウエアや、買い出し後に増えた荷物を一時的に留めるのには役立つでしょう。

大きいネットは使い道が少ないので、なるべく小さめのものをひとつ持っていると何かと重宝すると思います。

 
 
さて、そんなこんなで無事、積載完了。バッグを手で揺らすとバイクごと揺れるくらいにしっかりと固定できました。

画像: ロックストラップ&ツーリングネットで完璧!

ロックストラップ&ツーリングネットで完璧!

画像: シート下の収納スペースには、キャンプ場まで絶対に使わないものを入れました。

シート下の収納スペースには、キャンプ場まで絶対に使わないものを入れました。

画像: シート下の収納、リアのバッグに加えて、撮影機材などは容量16Lのリュックで持っていきました。

シート下の収納、リアのバッグに加えて、撮影機材などは容量16Lのリュックで持っていきました。

今回のキャンプ地は、静岡県磐田市の竜洋海洋公園オートキャンプ場。東京からの往復で走った距離は700km以上。

画像4: 積みやすそうなリアシートだけど、取付ベルトを引っかける場所が見当たらない

ひとつ面倒だったことは、道中の給油です。トリシティ155/125の給油口はシートの下にあるため、荷物をすべて下ろさなければなりません。

画像5: 積みやすそうなリアシートだけど、取付ベルトを引っかける場所が見当たらない

ロックストラップとツーリングネットを使う積載は、丁寧に作業すると10分くらいかかります。

オーナーさんなら素直にリアキャリアやトップケースを装着しちゃうのが便利でよさそうですね。

トリシティ155/125のリア周りは、あらかじめキャリアやトップケースを装着することを前提に設計されており、比較的簡単に装着できます。純正アクセサリーも用意されているので、車両購入と同時にお店で付けてもらっちゃうのもありかもしれませんよ。

文:西野鉄兵/写真:西野鉄兵、若林浩志

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