ついに完成!その名も「TYPE 38c」
とことんこだわった、アフリカツインのカスタム。昨年末まで、時間をかけてコツコツ仕上げてきたけれど、ついに完成! まずはその出来上がりを見ていただこう。
マシンコンセプトのキーワードは「ラリーバイクらしさ」。アフリカツインがラリーバイクをルーツに持ったツーリングバイクである、というイメージを確固たるものにしたかったのだ!
どうです、この仕上がり? ラリーバイクっぽいでしょ!
グラフィックは姫路にある「デザインファクトリー」の岩木さんにデザイン含めて依頼することに。
このグラフィックが欲しい!と思ったアフリカツインオーナーは「デザインファクトリー」にぜひ連絡してみて欲しい。スポンサーロゴは付かないけれど、同様のグラフィックを購入可能ですよ!
このグラフィックのポイントは「CRF450RALLYらしさ」とホンダのアイデンティティであるウイングマークを入れていること!
タンクに入ったウイングマーク!これ、ある角度から見るとウイングマークが見えなくて、あるところからだとくっきりと見える!この処理面白い!
ホンダといえばやっぱりウイングマーク。もともと、レッドはホンダのイメージカラーだったけど、最近はドゥカティに取られちゃった感がある。ドゥカティが最近「RIDE RED」ってフレーズを使っているけれど、それは90年代にアメリカホンダが使ってたキャッチコピー。最近ではGASGASというKTMグループのバイクもイメージカラーに赤を使っていて、いまや赤は「ホンダの色」じゃなくなった感じがするのが残念だ。
あと、アフリカツインのアドベンチャースポーツにも使われている白、青、赤のトリコロールは、ホンダのイメージカラーでもあるけれど、最近はBMWがモータースポーツイメージのカラーリングとして積極的に使っている。だからかなのかは知らないが、いまホンダは赤ベースに青をあしらったカラーリングを押している。だからこの「TYPE 38c」もブルーを配置してみた。
と言っても、CRF450RALLYとはデザインが違うというところもこのTYPE 38cのデザインポイントのひとつ。
そうなると、やっぱり「ホンダといえばウイングマーク」なのだ。だからどうしてもどこかにウイングマークを入れたかったわけ。
だって、私のダカールマシン・XR650にも大きくウイングマークが入っていたしね!
TYPE 38cカスタムパーツを一挙紹介!オーナーはご参考に!
ここで改めて、このバイクで使用しているパーツを紹介しよう。
※以下、ご紹介するパーツの価格はいずれも税込です
気がついた人もいるかもしれないが、ようやくフェンダーレス化ができた!これはダートフリークが製作したフェンダーレスキット。まだプロトタイプなんだけれど、もうすぐ販売するらしいのでしばしお待ちを!
ZETA トリガーブレーキペダル 1万2100円
ZETA アルミニウムフットペグ 1万3750円
ステップとブレーキペダルはダートフリーク取り扱いのZETAをチョイス。
ZETAアドベンチャー アーマーハンドガード 1万3640円
ZETA インパクト X3ハンドガード リプレースメントガード 3740円
アフリカツイン専用設計のハンドガード。ハンドルを切ってもスクリーンに当たらないのがポイントだ。
ZETA フレームガード 1万780円
これをつけるとライディング時のホールド感がアップ!
ZETA オイルフィラープラグ 1980円
ZETA エンジンプラグ 3850円
ZETA マスターシリンダーカバー 4180円
高級感あるおしゃれパーツも結構雰囲気作りに効いている。
ZETA サイドスタンドエクステンダー 5390円
これがあると地盤の緩いオフロードでもスタンドが地面にめり込みにくい! 車重のあるアドベンチャーモデルには特にオススメ。
ZETA アジャスタブルリンクキット 2万6400円
車高を7段階に調整できるリンクで、基本ローダウンのためのパーツ。TYPE 38cでは一番高くしてあるので、ローダウンはしてません。
ZETA ヒールガード 5830円
チェーンカバーを外したので、足の巻き込み防止にガードを装着。
AR1ホイールキット 9万6910円
リム / ハブ/スポークセット / ニップルのセット。カラードハブにすると高級感すごい!これ、エクセルリムのサイズを指定できるので、エンデューロタイヤを履きたい場合は細いリムにすることもできるのだ。
ちなみに、今回の撮影車は細リムバージョンになっている。あまりお勧めしませんが(笑)
サインハウス マウントキット iPhone用 1万7600円
B-6 アーム (80mm) 5500円
C-24 パイプクランプベース φ28.5mm 4620円
いまやバイクにとって、スマホホルダーは必須アイテム。特にアフリカツインはApple CarPlayが標準なので、iPhoneを使っているライダーなら接続はマストなのだ。
ちなみに、Apple CarPlayを使うにはヘッドセットが必要。私はB+COM SB6X(シングルUNIT 3万8280円)を使っている。
野口シート ダカールスペック
シート高60mmアップ。表皮にアルカンターラを使ったこだわりのシート。これはワンオフのオーダー物だけど、同じものを欲しい人は、お願いすればもちろん製作してくれる。
そして、46Worksで製作してもらった、特注品のアンダーガードとDCT車にあるととっても便利なレフトハンドブレーキ。
アフターパーツで汎用品として販売されている左手リアブレーキキットは、アフリカツインのDCT車の場合装着できない。なにせ大型のハンドルスイッチユニットが邪魔をするし、パーキングブレーキもあるので、今回このように特注するしかなかった。
どちらも特注品。アンダーガードは46Worksにお願いしても同じものを作ってくれるかは分からないが、左手ブレーキキットはお願いすれば作ってくれそう。気になるアフリカツインオーナーは問い合わせてみてください。
次はこのマシンに似合うバッグが欲しい。カスタム欲に終わりはない
というのがTYPE 38cの全貌。
ここまで作り込むとサイレンサーも交換したくなる。アフリカツイン用の公道走行可能なエキゾーストは日本にはあまりない。調べたら、アクラポビッチでユーロ規格を通っているモデルがあるようなので、それなら日本の公道でも使えるかもしれない。
また、結構スパルタンになった分、ツーリングバイクとしての側面が薄れてしまった。でもアフリカツインはあくまでツーリングバイク。できることなら、オフロードライディングを犠牲にしない程度にツーリングアイテムも追加したい。
そう、バッグの装着だ!
理想はサイドの振り分けバッグ。ラリーバイクのリアタンクのようなデザインの振り分けバッグを作れれば、完璧になるなぁ、とカスタム欲にはキリがない。
でも、乗るだけじゃなく、こうしてイジって眺めるのも、バイクの楽しみだよね。
協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
写真:三橋 淳
【次回予告】できあがったデザイン、そしてディテールへのこだわりを見ていくと、三橋 淳の「アフリカツイン愛」というか「ホンダ愛」がよく分かります。アフリカツインオーナーでこのカスタムをマネたい、という方は大歓迎!ダカールラリーを知り尽くした男が選び抜いたアイテム、ぜひ試してみてください。さて次回は、そんなこんなで完成したアフリカツインに今年初乗り!その模様を動画にてご紹介します!次回「シェイクダウンは砂浜で」をお楽しみに!