そんな名車に乗りまくる当企画、現行車「再」検証。
今回は兄貴分のVストローム1000が1050にリニューアルしても輝きを失わない
弟分のVストローム650。
ミドルクラスのアドベンチャーモデルならではの魅力とは?
文:中村浩史/写真:松川 忍
※この記事は月刊オートバイ2020年10月号に掲載した「現行車再検証」を一部加筆修正しています。
スズキ「Vストローム650XT」足つき性・ライディングポジション
シート高:835mm
ライダーの身長・体重:178cm・80kg


ハンドルは高め、ステップは後退しない、アドベンチャーのお手本のようなリラックスポジション。足つきは835mmというシート高のわりには低く、178cm/80kgのライダーで踵が少しだけ浮く程度だった。
スズキ「Vストローム650XT」各部装備・ディテール解説
2003年、DL650のネーミングでヨーロッパデビューしたロングセラー。それから10年後の2013年、国内仕様としてVストローム650として発売された。エンジンはSV650の水冷Vツインをベースとしたもので、フューエルインジェクション、デュアルイスロットルバルブなどを装備。今回の取材はワイヤースポークホイールの650XTで、フロントカウルデザインなどを一新した。

2014年モデルから650XTが追加されたタイミングでフェイスリフトを受け、スズキアドベンチャー共通の「クチバシカウル」を採用した。
マウント位置を変えることで3段階に高さ調節ができるスクリーン。ヘッドライトはクチバシカウル装着と同時に縦2灯を採用した。

海外、特にヨーロッパで評価の高いスズキのミドルクラスツイン。650ccのVツインはSV650にも使用されているツインプラグ式の水冷DOHC4バルブで、低回転から高回転まで超のつくほどフラットトルク。現行エンジンはトラクションコントロール、ローRPMアシスト、ワンプッシュセルスタートのイージースタートシステムを採用。

サイレンサー内にキャタライザーを内蔵し、排気ガス規制をクリア。タンデムステップ上にリアサスプリロードアジャスターが見える。

ステアリングヘッド部が低いものの、アップハンドルの使用で快適なグリップポジションとしている。ナックルガードはXTに標準装備。

アナログタコメーターと液晶表示の組みあわせ。オド&ツイントリップ、瞬間&平均燃費計、残ガス航続距離などを表示する。
ブレーキはΦ310㎜ローターと2ピストンキャリパーの組み合わせ。スタンダードは10本スポークキャスト、XTはスポークだがT断面リムのおかげでチューブレスタイヤを採用。

リアキャリアは標準装備。アタッチメントを介して装着するトップケース、パニアケースが純正アクセサリーとして用意されている。

フロントカウル内にシガーソケットタイプの電源ソケットを標準装備。ハンドルにスマホホルダーを取り付けての電源供給が可能(写真はUSB変換アダプターを装着している)。
スズキ「Vストローム650XT」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2275×910×1405mm |
ホイールベース | 1560mm |
最低地上高 | 170mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 215kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ90°V型2気筒 |
総排気量 | 645cc |
ボア×ストローク | 81.0×62.6mm |
圧縮比 | 11.2 |
最高出力 | 51kW(69PS)/8800rpm |
最大トルク | 61N・m(6.2kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 26゜ |
トレール量 | 110mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19 M/C 59V・150/70R17 M/C 69V |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 96万8000円(消費税10%込) |
文:中村浩史/写真:松川 忍