初代モデル由来の伝統的カラーを採用
日本でも根強いファンが多いイタリアの老舗オートバイメーカー、モト・グッツィ。1921年3月に「モーターサイク ルの製造販売、および金属機械産業に関連するその他の活動 」を事業目的に、「Società Anonima Moto Guzzi」として設立されてから、今年で創立100周年を迎えた。
これを世界中のモト・グッツィファンとともに祝おうと、本拠であるイタリアのマンデッロ・デル・ラーリオ市で今年9月に「GMG - Giornate Mondiali Moto Guzzi(モトグッツィ ワールドデイズ)」を開催する予定。さらにそのラインナップには、 100周年記念特別カラーを纏った特別な限定モデルが用意される。
この限定モデルは現在のモト・グッツィの主力3モデル、モダンでクラシカルなミドルスポーツのV7、美しいイタリアン・ボバーのV9、個性的クラシックエンデューロであるV85TTのそれぞれに設定される。
その特徴となっているのは、サイドカバーとフロントフェンダーに、モト・グッツィが100年という長い時間の中で培ってきたレガシーに裏打ちされた、エレガントな色合いのグリーンが取り入れられていること。
そのほかの外装はシルバーに統一され、全体をマット調とした落ち着いたイメージの仕上がり。そこにナチュラルカラーのレザーシートを装着し、タンクにはモトグッツィのシンボルである翼を広げた鷲のゴールドバッジを装着。各部の記念デカールなどと合わせ、特別な1台であることを示している。
このグリーンは、モト・グッツィの初代モデル・ノルマーレが纏っていたことに由来する。それ以後も、1955年に登場した500ccV8エンジン搭載の伝説的マシン・オットーチリンドリや、1953〜57年に9つの世界タイトルを獲得した350ビアルベロなど、多くの栄光をもたらしたレーシングマシンたちにも採用されていた。
まさにモト・グッツィの歴史の象徴というべきカラーで、100周年を飾る限定モデルに相応しい選択なのだ。
まとめ:小松信夫