定番ビッグスクーターの最新バージョン登場
ビッグスクーターブームが盛り上がりを見せていた2000年、満を持してホンダが発売した250ccスクーターが初代フォルツァだった。スポーティなスタイルと使い勝手の良さを満たすデザインのボディと力強い走りに加え、自動変速とマニュアル変速を選べるSマチックなど新しい試みでも人気を集め、モデルチェンジを重ねながら根強い支持を集めるロングセラーとなっていった。
2018年のモデルチェンジでは、基本的なメカニズムやスタイリングから一新した新世代モデルへと移行して注目を集めた。それから3年を経て、再びフォルツァがさらなる改良を施されモデルチェンジを受ける。
この新型フォルツァは、すでにヨーロッパ向けに発表されていた新しいフォルツァ350をベースにした250ccバージョンだといえる。
パワーと環境性能を兼ね備える新型エンジン・eSP+が新たに採用されていて、吸気効率の向上やフリクション低減を突き詰め、高性能と上質なフィーリングを両立。
一方車体を見ると、フレーム各部の見直しや、ラジエター搭載位置の変更などによって、軽快なハンドリング、安定感の高さをさらに高いレベルで両立させている。
装備類では大容量のシート下収納はもちろんのこと、高さの調整幅が40mm拡大された電動スクリーン、インナーボックス内に設置されたUSBソケットなどのアップデートを受けて使い勝手良く進化。
また、スマートキーのボタン操作で開閉可能なスマートトップボックスをはじめ、利便性を高めるための豊富なオプションも用意されている。
機能性とスポーティさを表現していたスタイリングは、フロント部を中心にしたリファインを受けてさらに洗練の度合いが深まった。これらの細部にわたる改良によって、新型フォルツァは新時代のビッグスクーターとして、さらに完成度を高めて生まれ変わったといえそうだ。
まとめ:小松信夫