スズキ250ccスポーツのヒットモデルといえばフルカウルスポーツのGSX250R。
けれど2020年には同クラス同カテゴリーにニューモデル、ジクサーSF250を投入した。
スズキの2モデル併売は意外な狙いがあった。
文:中村浩史/写真:赤松 孝、南 孝幸、山口真利、伊勢 悟
※この記事は月刊オートバイ2020年12月号に掲載した「現行車再検証スペシャル」を一部加筆修正しています。

スズキ「ジクサーSF250」足つき性・ライディングポジション

シート高:800mm
モデルの身長:160cm
モデル:アルバート和恵

GSX250Rより数値的には10mm高いシート高だが、車体が軽量な分、取り回しは苦にならない。ハンドル位置も低すぎず、弱前傾姿勢となる。

スズキ「ジクサーSF250」各部装備・ディテール解説

画像: 低く構えたフロントカウルは、スーパースポーツとは違うスタイリングを採用。先端がスラントした2段ヘッドライトはLEDを採用し、個性をアピール。

低く構えたフロントカウルは、スーパースポーツとは違うスタイリングを採用。先端がスラントした2段ヘッドライトはLEDを採用し、個性をアピール。

画像: フル液晶のディスプレイを採用したメーターは、ギアポジション表示、バーグラフ式タコメーター、オド&ツイントリップ、シフトアップランプなどを備える。

フル液晶のディスプレイを採用したメーターは、ギアポジション表示、バーグラフ式タコメーター、オド&ツイントリップ、シフトアップランプなどを備える。

画像: 完全新設計の油冷単気筒エンジンは、軽く小さく、環境性能が高くなるよう設計された。燃焼室まわりに潤滑とは別のオイル通路を設けて冷却している。

完全新設計の油冷単気筒エンジンは、軽く小さく、環境性能が高くなるよう設計された。燃焼室まわりに潤滑とは別のオイル通路を設けて冷却している。

画像: スズキ得意の油冷エンジンは、80年代のスーパースポーツ用ではなく、高出力を求めない仕様。とはいえ26PSを発揮し、GSX250Rよりもキビキビ走れる印象。低回転トルクも太く、ジクサーの次のモデルへの転用にも期待したい。

スズキ得意の油冷エンジンは、80年代のスーパースポーツ用ではなく、高出力を求めない仕様。とはいえ26PSを発揮し、GSX250Rよりもキビキビ走れる印象。低回転トルクも太く、ジクサーの次のモデルへの転用にも期待したい。

画像: 右1本出しマフラーは、排気口をデュアルにして排気効率をアップ。排気口デザインはスクエアのツイン出しで、サウンドはかなり静か。

右1本出しマフラーは、排気口をデュアルにして排気効率をアップ。排気口デザインはスクエアのツイン出しで、サウンドはかなり静か。

画像: 新設計のΦ41mmの正立フォークにΦ300mmローター+バイブレ製2ピストンキャリパーを標準装備したシングルディスク。タイヤは前後17インチのラジアルGPR300。

新設計のΦ41mmの正立フォークにΦ300mmローター+バイブレ製2ピストンキャリパーを標準装備したシングルディスク。タイヤは前後17インチのラジアルGPR300。

画像: スイングアームマウントのリアフェンダーを標準装備。リアサスはプリロードを7段階に調整可能で、スチールの角型スイングアームを装備。ホイールはエッジ切削の高品質なもの。

スイングアームマウントのリアフェンダーを標準装備。リアサスはプリロードを7段階に調整可能で、スチールの角型スイングアームを装備。ホイールはエッジ切削の高品質なもの。

画像: 段差のある前後セパレートシートはソフトで厚めのクッションを採用。キーオープンでタンデム部を取り外すとフック式のヘルメットホルダーが現われる。

段差のある前後セパレートシートはソフトで厚めのクッションを採用。キーオープンでタンデム部を取り外すとフック式のヘルメットホルダーが現われる。

スズキ「ジクサーSF250」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2010×740×1035mm
ホイールベース1345mm
最低地上高165mm
シート高800mm
車両重量158kg
エンジン形式油冷4ストSOHC4バルブ単気筒
総排気量249cc
ボア×ストローク76.0×54.9mm
圧縮比10.7
最高出力19kW(26PS)/9000rpm
最大トルク22N・m(2.2kgf・m)/7300rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜20′
トレール量96mm
タイヤサイズ(前・後)110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後)300mmシングルディスク・220mmシングルディスク
メーカー希望小売価格48万1800円(税込)

文:中村浩史/写真:赤松 孝、南 孝幸、山口真利、伊勢 悟

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