「サーキット走行を楽しめるスポーツバイアスタイヤ」のRX-03スペックRに、人気急上昇中の
GSX-R125に適合する『90/80-17』サイズが追加された。サーキットと市街地でスポーツ性をチェックしてみた!
文:太田安治/写真:南 孝幸
画像: GSX-R125にジャストサイズ! ハイグリップタイヤで楽しさ倍増!【IRC RX-03 Spec R】 www.youtube.com

GSX-R125にジャストサイズ! ハイグリップタイヤで楽しさ倍増!【IRC RX-03 Spec R】

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IRC「RX-03スペックR」をスズキGSX-R125に装着して実走テスト

画像: 装着タイヤ IRC ROAD WINNER RX-03 SPEC R [サイズ展開] フロント: 90-80-17、110/70-17、120/70-17 リア:130/70-17、140/70-17、150/70-17

装着タイヤ
IRC ROAD WINNER RX-03 SPEC R

[サイズ展開]
フロント: 90-80-17、110/70-17、120/70-17
リア:130/70-17、140/70-17、150/70-17

フルサイズ125㏄モデルでサーキットライディングを楽しみたいなら絶対にお勧め!

IRC「RX-03スペックR」はサーキット走行やジムカーナを楽しむライダーに支持されているスポーツタイヤ。以前にホンダ・CBR250RRに装着して実力を紹介したが、新たにフルサイズ125㏄モデル向けの90/80‐17インチサイズが登場。そこで現行モデルの中で最も高いスポーツ性能を持つスズキ・GSX-R125で実走テストを行った。

取材日は気温15℃で、前後新品タイヤ、ウォーマーなしという条件。1周700mのミニサーキットを5周したあたりから手応えが出て、さらに5周した段階で充分なグリップ力を発揮した。皮剥きが済んでいるタイヤなら5分も走ればウォームアップ完了だから、冬場でもタイヤウォーマーは必要ない。

純正装着タイヤと明らかに異なるのは旋回特性。純正タイヤは身のこなしがヒラヒラと軽い反面、浅めのバンク角の高速コーナーでの接地感が薄く、フルバンク近辺ではフロントタイヤがアウト側に押し出されるフィーリング。対してスペックRは全体に落ち着きが増し、中間バンク角より深くなるとフロントの旋回性が増してグイグイ曲がる。

GSX-R125との組み合わせではフロントに合わせてリアタイヤが素直に追従する感覚。スロットルオンでのリア旋回力がもう少し欲しかったので、前後タイヤの空気圧を25Kpaずつ下げたところリアの接地感が上がって前後バランスが良くなり、フルバンク中にギャップを通過した際に車体が弾かれる量も減った。コースや好みに応じてパフォーマンスを引き出せることもスポーツタイヤらしい特性だ。

積極的なライディングにチャレンジし、ライディングスキルを上げるためにはGSX-R125と「RX-03スペックR」はベストマッチ。手軽に強力な旋回力とグリップ力を実感できる。

画像: コンパウンドは低温特性に優れるポリマーと発熱性の高いカーボンを採用。ちなみに、タイヤサイズが共通のGSX-S125にも装着可能だ。

コンパウンドは低温特性に優れるポリマーと発熱性の高いカーボンを採用。ちなみに、タイヤサイズが共通のGSX-S125にも装着可能だ。

画像: リアタイヤは130/70-17サイズ。フルバンク領域にはグルーブ(溝)がなく、グリップ力確保に加えて余分なトレッドの動きや偏摩耗も抑制している。

リアタイヤは130/70-17サイズ。フルバンク領域にはグルーブ(溝)がなく、グリップ力確保に加えて余分なトレッドの動きや偏摩耗も抑制している。

通勤通学やツーリングではどうなのか?

画像: 125ccスポーツバイクの限界を高めるタイヤをIRCが開発! ハイグリップタイヤ「RX-03スペックR」でGSX-R125はどう変わるのか?

スポーツタイヤにありがちなゴツゴツ感や粘りはなく、直進時や浅いバンク角では純正装着タイヤよりも若干落ち着いたフィーリング。暖まりも良く、市街地走行も何ら問題なくこなせる。

逆に言えば、加減速G、コーナリングGが小さい公道走行でスペックRの性能を実感できる場面は無いに等しい。IRCの資料によると、同社の定番ストリートタイヤRX-02よりも耐摩耗性、ウエット性能ともに低いから、通勤通学やツーリングメインのライダーには向かない。そこまで割り切った作りがスペックRの特徴であり、魅力だと思う。

文:太田安治/写真:南 孝幸

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