BMW「R1250GS」「R1250GS Adventure」2021年モデル概要
BMWならではの高性能と高い信頼性を備えた大排気量ツーリングエンデューロモデルとして、長年世界のライダーから絶大な信頼を集めてきたGSシリーズ。その最新の最高峰モデル「R1250GS」と、その上級グレード「R1250GS Adventure」の2021年モデルが、1月15日から販売されている。
この両モデルには数多くの新機能などが採用されているが、中でも注目すべきはBMWシフトカム・テクノロジーを採用した水平対向2気筒エンジンを搭載したこと。1254ccの排気量から最高出力136PSを発揮し、ユーロ5排ガス規制にも適合。大柄なGSを快適かつ軽快に走らせることを可能とした。
そのパワーを活かすため最高のトラクションを得られるダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)も標準装備。ダイナミック・エンジン・ブレーキ・コントロール機能も備える最新仕様だ。
さらに7つのライディングモードをはじめ、インテグラルABS Pro、そして電子調整式サスペンションのダイナミックESAネクスト・ジェネレーションなど、ライディングを支援するための高精度な電子制御デバイスを標準装備。その設定にも活用できる、6.5インチのフルカラーTFTメーターも備えている。
GSシリーズならではの快適さや利便性も、タンデムシートまでカバーするシートヒーターが標準装備され、電源用ソケット(12V)およびUSBソケット(5V/2.4A)も用意されるなど、最新モデルに相応しい内容だ。
また、昨年GS誕生40周年を迎えたことを記念した、往年の名車・R100GSのオマージュというべきブラック&イエローの特別カラーモデル「40 years GS edition」も両モデルに設定されている。
税込価格は、スタンダードなR1250GSが219万2000円、プレミアム・ラインとプレミアム・スタンダードが265万5600円。
R1250GS Adventureはスタンダードモデルが231万9000円、プレミアム・ラインとプレミアム・スタンダードは278万6000円。
40 years GS editionは、R1250GSからプラス25万4000円。R1250GS Adventureではプラス22万3000円に設定されている。
BMW「R1250GS」主なスペック
全長 | 2205mm |
ホイールベース | 1490mm(ミラー除く) |
シート高 | 850/890mm |
車両重量 | 256kg |
エンジン形式 | 空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1254cc |
ボア×ストローク | 102.5×76mm |
圧縮比 | 12.5 |
最高出力 | 136hp/7750rpm |
最大トルク | 143Nm/6250rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 6速リターン |
ステアリングヘッド角度 | 64.3゜ |
トレール量 | 100.6mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R19・170/60R17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ305mmダブルディスク・Φ276mmシングルディスク |
まとめ:小松信夫