世界スーパースポーツ選手権、アジアロードレース選手権、そして全日本ST600選手権など、サーキットで活躍するCBR600RR。その最新版の"公道"での実力を、伊藤真一さんが探りました!
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり
ホンダ「CBR600RR」各部装備・ディテール解説
伊藤真一さんの注目ポイント
新型CBR600RRのエンジンの特徴
回転の上昇と下降を緻密にコントロール。この特性はサーキットで速い!(伊藤)
ST600などのレースを考えると、こういうエンジンになるのだな…というのが、新型CBR600RRのエンジンの印象です。走らせていると、馬力を出すために圧縮比が上がっているのが感じ取れますし、回転の上がり下がりも、とてもきめ細かくプログラムで制御されていることがわかります。
121馬力を600ccの排気量から引き出そうとすると、やっぱり燃調とかきっかりやらないとダメですから。非常に良くできたエンジンだと思います。
ホンダ「CBR600RR」足つき性・ライディングポジション
CBR600RRのシート高:820mm
ライダーの身長:179cm/パッセンジャーの身長:173cm
「CBR1000RR-Rに比べると、CBR600RRはステップ位置は前ですけど、高めの位置ではありますね。前のCBR1000RR(SC77)そのまんまっていうライディングポジションで、CBR1000RR-Rほどは姿勢がキツくはないという感じです」と伊藤さん。
タンデムシートの座り心地に関しても、CBR1000RR-Rほどはキツくないけど、やっぱりスーパースポーツなのでタンデムが楽ではない、とは大関さんの弁。基本的に、1人乗りで楽しむのがベストなモデルなのでしょうね。
ホンダ「CBR600RR」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2030×685×1140mm |
ホイールベース | 1375mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 820mm |
車両重量 | 194kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 599cc |
ボア×ストローク | 67.0×42.5mm |
圧縮比 | 12.2 |
最高出力 | 89kW(121PS)/14000rpm |
最大トルク | 64N・m(6.5kgf・m)/11500rpm |
燃料タンク容量 | 18L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24゜06' |
トレール量 | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 160万6000円(消費税10%込) |
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり