ストリートツイン(2021年モデル)の概要
バランスの良いスタンダードモデルとして人気の1台
トライアンフのモダンクラシックシリーズの中で、水冷エンジンを採用した新世代モデルとして2016年にデビューした「ストリートツイン」は、バランスの良いスタンダードスポーツ的な存在として幅広い層のライダーから支持されている。
そんな「ストリートツイン」が、2021年モデルでモデルチェンジを受けて3世代目に進化した。
バーチカルツインエンジンが目立つトライアンフの伝統的な英国車的デザインに、現代的なイメージを融合させたクラシックカスタムスタイリングは、新型「ストリートツイン」にも基本的には受け継がれる。しかし細部のパーツを見直すことで質感が高まり、美しさに磨きがかけられた。
低回転から力強くスムーズな出力特性を備え、270度クランクによる鼓動感も魅力な900ccのBonneville水冷バーチカルツインエンジンは、ストットルバイワイヤやスリッパークラッチも装備。新型「ストリートツイン」では、最新の排ガス規制であるユーロ5へ適合させるための改良を施されていて、同時に燃費の大幅向上も達成した。
クラシカルなデザインの左右2本出しステンレス製マフラーは、キャタライザーを内蔵していることを感じさせないスマートな造りで、トライアンフならではの2気筒らしいサウンドも奏でる。
車体はより乗りやすく、安全性とコントロール性を向上するためにさまざまに手が入れられた。フォークブーツ付きの正立フロントフォークはφ41mmのカートリッジタイプに強化され、軽快なデザインの新設計キャストホイールも新たに採用。
「ROAD」と「RAIN」の2モードを選択できるライディングモードをはじめ、切替式トラクションコントロール、ABS、トルクアシストクラッチといった、ライダーをサポートする充実した電子制御デバイスも充実している。
スリムさ抜群のボディはシート高も765mmと低く、足着き性も良好。シートのクッションも10mm厚くなり、シートとステップとハンドルバーの位置関係を最適化したポジション設定により大幅に快適性も向上した。キー内蔵式イモビライザーに加え、シート下に備わるUSB電源などの実用装備も充実。純正オプションとしてグリップヒーターやタイヤ空気圧モニタリングシステムも設定。
新型「ストリートツイン」は、従来モデルの美点はそのままに、細部に渡る改良を加えることで全体の完成度が高められた、新世代のモダンクラシックとなったといえるだろう。
世界限定1000台 「ストリートツイン ゴールドライン」
さらに、世界限定1000台の「ストリートツイン ゴールドライン」も登場。ブラックとゴールドを組み合わせたレトロなハンドペイントや、パーツの変更でより上質に仕上げられたプレミアムバージョンだ。1台1台に限定モデルであることを示す認定証も付属する。
ストリートツイン(2021年モデル)カラーバリエーションと価格
新型「ストリートツイン」のボディカラーは、コバルトブルー、ジェットブラック、マットアイアンストーンの3色。日本向けには4月からデリバリーが開始され、価格は110万5000円~113万1500円。
限定モデルの「ストリートツイン ゴールドライン」は5月からのデリバリーで、こちらの価格は117万3000円となっている。
【アンケート】 あなたはどのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
投票ありがとうございました!
ストリートツイン(2021年モデル)主なスペック
全長×全幅×全高 | -×780×1115mm |
ホイールベース | 1450mm |
シート高 | 765mm |
車両重量 | 217kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 900cc |
ボア×ストローク | 84.6×80mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 65PS/7500rpm |
最大トルク | 80N・m/3800rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 25.1° |
トレール | 102.4mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-18・150/70R17 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫