ボンネビル・スピードマスター(2021年モデル)車両概要
最新のメカニズムと快適装備に磨きがかかる
トライアンフのモダンクラシックシリーズの中でも、トライアンフを象徴する伝統の車名を受け継ぐ「ボンネビル」シリーズ。クラシカルでオーソドックスなスポーツモデルが揃っているが、そのラインナップの中でも異色の存在が、ホットロッド・カスタムクルーザーというべき「ボンネビル・スピードマスター」。ロー&ロングスタイルの安定感の高さを活かした、快適なクルージング性能を備える1台。
その「ボンネビル・スピードマスター」が、2021年モデルでモデルチェンジを受けた。
低く構えたリジッド風の専用フレームに組み合わせられるのは、ヘッドライトをはじめオールLEDの灯火類などの最新装備を違和感なく採用しながら、ミニマルに仕上げられた1960年代風のイギリス流クルーザースタイル。
705mmと低く抑えられたシート高に加え、クルーザーらしいスウェプトバックスタイルのビーチバーやフォワードフットレストを組み合わせ、ゆったりしたポジション設定により抜群の快適性も実現している。
フロントフォークは従来よりハイスペックなショーワ製Φ47mmカートリッジフォークを新たに採用。さらに細かな改良により車重を4kgの軽量化。プリロード調整式のリアモノショックと合わせ、これまでよりニュートラルな操縦性となった。
ライダー側、パッセンジャー側ともにシートを改良したとこもあって、ソロでもタンデムでもより優れた快適性も実現された。パッセンジャーシートは簡単に取り外せるので、好みや状況に合わせてシングルシートスタイルも選択可能。
クラシカルなスタイルの中に、270度クランクなどの現代的なメカニズムを採用した1200ccの水冷パラレルツインエンジン。新型ではその持ち味である全回転域で分厚いトルクとパワフルさはそのままに、環境性能を向上させユーロ5規制をクリア。加えて内部の主要パーツの軽量化でレスポンスも鋭くなり、シャープなフィーリングを味わえる。
一見シンプルなシングルメーターは新型でデザインを一新。アナログ表示の速度計の盤面に埋め込まれた多機能液晶パネルは、ハンドルスイッチボックスの操作レバーでメニュー画面を操作可能。
「ロード」「レイン」のモード選択に応じてスロットルマップとトラクションコントロールの設定が切り替わるライディングモードクルーズも改良された。切替式トラクションコントロール、ABS、トルクアシストクラッチも装備されていて、実用性も良好だ。
ボンネビル・スピードマスター(2021年モデル)のカラーバリエーション・価格
新型「ボンネビル・スピードマスター」の日本国内での発売は4月予定と発表された。
ボディカラー / 税込価格は、サファイアブラック×フュージョンホワイト/182万9600円、レッドホッパー/181万6500円、ジェットブラック/179万円となっている。
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ボンネビル・スピードマスター(2021年モデル)の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2195×910×1040mm |
ホイールベース | 1510mm |
シート高 | 705mm |
車両重量 | 264kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 1200cc |
ボア×ストローク | 97.6×80mm |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 | 78PS/6100rpm |
最大トルク | 106N・m/4000rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25.3° |
トレール | 91.4mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-18・150/70R17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ255mmディスク |
まとめ:小松信夫