音楽を始めて気づいた「YAMAHA」のこと(福山理子)
最近、あたくしギターを始めました。生まれて初めて触るものだったし、この姿は、自分でもまったく想像してませんでしたが、こんな感じで通勤している日も多くなりました。
人間いつからでもチャレンジOKねってワクワク感を楽しんでます。新しいことを始めると、新しい学びと情報も増えますよね!
バイクをこよなく愛するあたくし。ギターを手に入れたあとに、チューナーを探し始めましたが、どうしても「YAMAHA」のロゴが目がいってしまうんです。なので魂に従いヤマハさんのチューナーを購入! そういえば25年前に購入したウクレレのチューナーもヤマハさんのものでした。やっぱり心が反応しちゃうんですよね。
あら? よく見たらバイクと楽器の「音叉マーク」が少しちがうような気がする……比べてみましょう。
楽器の方の音叉マークは円の中に全部収まってますが、バイクの音叉マークは円に被ってるんですね。
そういえばなぜ音叉マークなんだろう? ちょっと歴史を調べてみました。
ヤマハの歴史は、1887年に山葉寅楠(やまはとらくす)さんが「日本楽器製造株式会社」を設立したことからはじまるそう。和暦だと明治20年。浜松市で壊れた1台のオルガンを修理したことが創業のきっかけだったんですって。
そもそもヤマハって「山葉」さんという名字からきたものだったんですね(無知ですみません)。かっこいい名字です。あたしの友達や知り合いにはひとりもいないなあ。
日本楽器製造株式会社はその後、1955年にバイク部門を現在の「ヤマハ発動機株式会社」に分離独立。楽器の方は、1987年に現在の「ヤマハ株式会社」に社名を変更されたそうです。
さて、音叉マークの話に戻ります。音叉マークが初めて登場したのは、1898年のこと。「音叉をくわえた鳳凰図」が商標登録されました。このマークがかっこいいんですよ。ヤマハ株式会社の公式サイトに載っていますので、ご覧ください。
その後、時とともに音叉マークは変遷を遂げていきます。現在のヤマハ株式会社の音叉マークは2016年に統一されたもの。意外と新しいんですね。過去に何度も細かな変化をしています。
この3本の音叉は、「技術」「製造」「販売」の3部門の強い協力体制を表しながら、音叉に象徴される音・音楽を中心に世界(外円)にのびゆくヤマハのたくましい生命力を表現している、とのこと。今日では加えて「お客様」「社会」「個人」の意味も持つのだとか。
さらに、音楽の基本である「メロディー」「ハーモニー」「リズム」の調和という意味もこめられているそうです。
ちなみに、楽器のヤマハ株式会社とバイクのヤマハ発動機株式会社では、YAMAHAロゴのアルファベットの形状も微妙に違うんですよ。
バイクの方は各文字が左右対称。楽器の方は左右非対称となっています。
これは音叉マークを調べていてヤマハのサイトを見るまで気がつきませんでした。面白いですね。
新しいことを始めると、いろんな発見があるものです。楽しい繋がりに感謝。バイクもギターもいっそう好きになりました。
ギターのチューナーに入ったYAMAHAロゴや音叉マークのおかげで、練習も続けられそうです。
文:福山理子