アフリカツインに似合う理想のサドルバック、型起こし終了間近!
林道ツーリングに使えるサイドバッグの製作は暗礁に乗り上げていた。
今までないものを作ろうというのだから無理もないが、4月になっても連絡がないのはゴールデンウイークを堪能できる可能性がなくなったことということである。
残念だ。みんなが遊びにいく最中、私は待ちぼうけである。悔しい。
そんな愚痴をこぼしながらビールを飲んでいると、一通のメールが届いた。
「ようやく型起こしが終わりそうです」との文とともに送られてきたのがこの写真だ。
なんだかよくわからないけど、これがバッグの型紙になるらしい!
予想よりも大きく見える。これだと横に出っ張りすぎないかなあと思うが、どうも広角レンズで撮影しているので、大きく見えるらしい。
後ろから見るとこんな感じだ。
なるほど! 何となくイメージが湧いてきた。バイクがアフリカツインではないのはご愛嬌。
オーダーとしては、サイレンサーよりも若干飛び出る程度の幅が欲しいと伝えてある。というのも、万一転んだ時にサイレンサーがゲチャゲジャになってしまうので、そうならないようにバッグが先に当たるようにしたいからだ。
そのために転んでも破れにくいレザーを側面に使う予定だし、それで傷ついても、まあ色とか塗って手直しすればそんなに粗末には見えないでしょうという計算だ。
ソフトケースだから中身が壊れちゃうって? そんな大事なものは入れなければいい。というか、柔らかいもので包んでおけば、ちょっとした転倒くらいなら壊れないはずだ。知らんけど。
にしても、バッグの製作ってこんな風に作るんだね。
「うちはアナログなんで、PC使わないで型紙起こしてるだけです。試作品なのでこの方がイメージしやすいから」とは若井社長。なるほどね~。
ちなみに、このバッグは一応市販される予定だ。汎用的要素も残してあるので、近代的なアドベンチャーバイクなら似合うと思う。
さて、とはいえこのままでは進まない。というわけでこんな写真も送られてきた。
バッグのミニチュア模型!
バッグのカーブの造形などをこれで再現してるんだそう。
ピントがずれているのは気にしないでいただきたい。
それにしても、なんかイメージ湧いてくるね!
蓋の形状はこんな感じ。
オーバーラップしているところが無駄にかっこいい!
確かにラリーバイクのリアタンクっぽい形状だね。これはできるの楽しみ!
しかし、まだまだ時間がかかりそうだから、しばらくは手持ちのバッグでツーリングすることになりそうだ。
協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
レポート:三橋 淳