スズキお得意の油冷エンジンを搭載、リーズナブルな価格も魅力
2020年春にデビューしたスズキの「ジクサーSF250」は、力強く軽快な走りに加えて、スポーティで軽快な雰囲気のフルカウルスタイルが魅力的な250ccスポーツとして注目されている。そのカラーリングを変更した2021年モデルの発売が4月20日からスタートした。
「ジクサーSF250」の大きな特徴はそのエンジン。排気量249ccでSOHC4バルブヘッドを備えた単気筒エンジンは、スズキが得意とする油冷システム、しかも燃焼室の外周に通路を設け、エンジンオイルによって冷却する新しい効率の良い冷却方法「SOCS」を採用したSEPエンジン。燃焼効率を向上させたのに加え、軽量化や各部のフリクション低減を重ね、最高出力26PSを発揮。力強い加速を実現するだけでなく、優れた燃費性能も兼ね備えている。
そのエンジンを搭載するフレームは、弟分のジクサー150をベースにそのスリムさを活かしながら強化したもので、充分な剛性を確保しながらも、車体全体で装備重量158kgという軽量な仕上がりにも大きく貢献。これにインナーチューブ径φ41mmのフロントフォークと7段階プリロード調整式のリヤサスペンション、切削加工を施したアルミキャストホイールを組み合わせ、安全性を高めるABSも標準装備。さらにタイヤもラジアルを装着するなどこだわりの造り込みによって、高い安定感に加えて素直な操縦性も実現。力強いエンジンとの相乗効果で俊敏なライディングが可能だ。
「ジクサーSF250」のスタイリングを印象づけるのは、なんといってもそのフルカウル。低く構えた凝縮感のある前傾姿勢に、大胆な面構成によるキャラクターラインを組み合わせた流麗でボリューム感満点なフォルムで強い存在感をアピール。ここにLEDヘッドライトをはじめ、カウルと一体化したグラブバー、スイングアームマウントのリアフェンダーといった機能的なディテールを配しながら、シャープなスポーティさを感じさせている。
装備類を見ると、視認性の高いフルデジタル表示で、ギヤポジションインジケーターやオイルチェンジインジケーターなどの多彩な機能を備える液晶メーターや、ワンプッシュでエンジンを始動できるスズキイージースタートシステムといった、使い勝手の良さを重視したものが並ぶ。
「ジクサーSF250」2021年モデルのカラーと価格
2021年モデルの新しいカラーリングは、MotoGPマシン・GSX-RRを想わせるグラフィックを採用した「トリトンブルーメタリック」と、ダークで精悍な印象の「マットブラックメタリック No.2」の2色を用意。スペックについては2020年モデルと同様で、税込48万8800円というリーズナブルで魅力的な価格設定も同じく変わっていない。
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スズキ「ジクサーSF250」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2010×805×1035mm |
ホイールベース | 1345mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 154kg |
エンジン形式 | 油冷4ストOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 76×54.9mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 26PS/9000rpm |
最大トルク | 2.2kgf-m/7300rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17・150/60R17 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫