BMW新型「G310GS」の特徴
エンジン、LEDヘッドライト、装備を見直し
扱いやすく使い勝手にも優れるBMWのツアラーモデル「G310GS(ジー・サンイチマル・ジーエス)」がモデルチェンジを受け、完成度の高い新型が登場。BMWモトラッド正規ディーラーで予約注文の受付を開始し、5月下旬からデリバリーをスタートする。
BMWモトラッドの最小排気量モデルであるG310シリーズは、313cc水冷シングルエンジンを活かしたスリムな車体による扱いやすさを備え、普通二輪免許でBMWらしさを気負わず味わえるモデルとして日本でも支持されてきた。
その中でも道を選ばず長旅をこなすBMWのアドベンチャーツアラーとして人気のブランド「GS」のエッセンスを取り入れて2016年に誕生、「GS」の入門モデルとしても注目を集めているのが「G310GS」だ。
後傾シリンダー&後方排気レイアウトを採用したDOHC4バルブヘッドを備える極めてコンパクトな313cc水冷単気筒エンジンは、最高出力34PSを発揮して力強い走りを支える。新型ではエレクトロニック・スロットル・グリップを採用し、繊細なスロットルコントロールに対応、発進を容易にする自動アイドルアップも備え、ユーロ5規制にも適合。
また自己増幅式アンチホッピングクラッチも新しくなり、シフトダウンと同時にブレーキを操作する場合の安全性を大幅にアップ。手の小さい人でも問題なく操作できるように4段階の調節が可能なブレーキ&クラッチレバーも装備された。
「GS」シリーズらしいオフロードテイストを盛り込み、従来モデルでも高く評価されていた機能的で信頼性の高さを感じさせ、しかも軽快感のある「G310GS」のスタイリング。
新型では灯火類にこれまでのLEDテールランプに加えて、明るく均一に路面を照らし夜間の視認性を向上させるフルLEDヘッドライトと、被視認性を高めるLEDウインカーを採用して、基本的なイメージを受け継ぎながらデザインをよりダイナミックに再構築。特徴的なウインドシールド、ハイ・フロントフェンダー、印象的なフライライン、短く高いテール周りなど、「R1250GS」を想わせるディテールで構成されている。
BMW新型「G310GS」のカラーバリエーション・価格
GS40周年記念カラーもラインアップ
新型「G310GS」は、新しく用意されたボディカラーでも「GS」ファミリーの一員であることアピール。「GS」の代表的カラーである「ポーラ・ホワイト」は、ベースカラーにプレーンなポーラー・ホワイトを採用し、燃料タンクのサイドをグレーにした、シンプルでスポーティな雰囲気。
「カイヤナイト・ブルー・メタリック/ スタイル・ラリー」は、赤く塗装されたフレームと燃料タンクからフロントにかけてのブルーのコントラストが、ハードなオフロードマシンをイメージさせるもの。
「コスミック・ブラック(GS40周年記念カラー)」は、その車名の通りGS40周年を祝いR1250GSやR nine-Tに用意された記念モデルと同様に用意されたもの。
「GS」を代表する伝説的なモデル「R100GS」のブラック×イエローのカラーを再現し、タンク上面には記念ロゴも入れられている。なお、いずれのカラーもオルタネーターカバーなどエンジン周辺がチタニウムグレーメタリック仕上げとなっていて、精悍な雰囲気を漂わせている。
新型「G310GS」の税込価格はスタンダード仕様が70万9000円。40周年記念カラーとスタイルラリー特別仕様はプラス1万円となる。
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新型BMW「G310GS」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2190×880×1250mm |
ホイールベース | 1420mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 175kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 313cc |
ボア×ストローク | 80×62.1mm |
圧縮比 | 10.9 |
最高出力 | 34PS/9250rpm |
最大トルク | 28Nm/7250rpm |
燃料タンク容量 | 11.5L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19・150/70R17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ300mmディスク・φ240mmディスク |
まとめ:小松信夫