2021年1月に新型が発売されたホンダ「CB650R」と「CBR650R」。同じエンジンを搭載しながら、まったく別のキャラクターに仕上げられた兄弟モデルだ。2台の乗り味はどう異なるのか、伊藤真一さんが長距離を走って検証します!
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川 忍/モデル:大関さおり

ホンダ「CB650R」各部装備・ディテール解説

スムーズなトルク特性を実現するとともに、スロットル全閉から3000~8000rpm付近のレスポンスを高めた水冷4 ストローク4気筒648ccエンジンを搭載。

薄型の単眼式LEDヘッドライトを採用。マスの集中化にも留意したデザインが与えられている。

メーターは、CBR650Rと同タイプのものを採用している。

旧型より、エッジの効いた形状となったシートまわりのデザインが、今回のモデルチェンジの外観上の最大の変更点だ。

CB650R 伊藤真一の注目ポイント
フロントサス変更で、ハンドリングが狙いどおりに深化した!

今回のCB/CBR650Rのモデルチェンジの最大のポイントは、SHOWA 製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)を採用したことだ。このフォークは片方に分離加圧ダンパー、もう片方にスプリング機構を持たせることで機能を分担し、ピストンサイズを大きくすることで減衰力の応答性を向上させている。「このフォークの採用は、CB650Rにはプラスに働いていると言えるでしょう」と伊藤さん。

画像: SFF 形式はそもそも、競技用オフロードバイク用に採用された技術だが、SFF-BPはそれにビッグピストン技術を組み合わせることで、ロードスポーツ用に最適化している。

SFF 形式はそもそも、競技用オフロードバイク用に採用された技術だが、SFF-BPはそれにビッグピストン技術を組み合わせることで、ロードスポーツ用に最適化している。

ホンダ「CBR650R」各部装備・ディテール解説

ヘッドライトをはじめ、灯火類はすべてLEDを採用。

フルフラットデザインのメーターは文字サイズを拡大し、バックライト照射角度を変更するなどの改良を受けた。

リアサスペンションと、スイングアームの締結部には、作動性と路面追従性を向上させる目的で、ピロボールを採用している。

シートカウルの外観デザインの変更に合わせ、リアフェンダー(灯火類ステー)のデザインも変更。従来型よりも、エッジを効かせた意匠となっている。

CBR650R 伊藤真一の注目ポイント
モデルチェンジを受けても、その万能選手ぶりは不変でした!

大関さんは前の型のCBR650Rオーナーなので、新型の評価が非常に気になったみたいですけど(笑)。前の型同様、CBR650Rは街乗り、ツーリング、スポーツ走行、タンデムライディングと、1台でなんでもこなせるバイクという評価には変わりはないですね。650ccという排気量でパワーやトルク的に過不足ないので、なんでもこなせる万能バイクとしてのCBR650Rの魅力は、依然として非常に高いと思います。

旧型のCBR650Rオーナーの大関さおりさん。新型の走りに感銘を受けたものの、やっぱり自分の愛車への、愛着が勝るみたいです。

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