以下、文・写真:三橋 淳
初心者ライダーが初めての林道ツーリングを楽しむためのコツ
初心者が林道ツーリングに行く場合、初心者のグループにベテランライダーを誘うようにしよう。
そう、まず数でグループの勢力を掌握する。自分たちが走りやすい集団を構築したのちに、ベテランの知恵を拝借する構図を取ろう。
とはいえ、初心者の仲間を見つけるのは難しかったりもする。それが出来ていれば初心者だけで平和に林道ツーリングが楽しめたはずだからだ。
そこで、もしベテランライダーから一緒に行こうと誘われた時、注意するべき項目をここで挙げておこう。
【これを聞いたら危険と感じるべき4つの項目】
① そのグループによく転倒者が出る。
② 崖から落ちたエピソードを話す。
③ 林道ツーリングにロープを持っていく。
④ タイヤの空気圧を1kgf/cm2以下にさせようとする。
これらのことを言ってくるグループは絶対に避けた方がいい。だってこれらの話は、林道をきちんと公道と認識したグループならまず起きないトラブルと装備だからね。
転倒者が多かったり崖に落ちるなんていうのは、武勇伝として語っているのだろうけれど、オフロードコースならともかく林道ツーリングでは暴走行為をしていると言っているようなもの。
林道で普通に走っていて崖下に落ちることはないし、転倒は免れないにしても、頻繁に転倒者が出るというのはそういうペースで走っている証拠だ。
ロープも然り。何のためのロープか? それは崖から落ちた仲間を助けるため。そして空気圧を1kgf/cm2以下にさせるのはそれはもはや林道ではない道を走っているからだ。
初めての林道ツーリングに適した道のタイプ
ここでもう一度林道とはどんな道? を確認しておこう。私がいう林道とはこういう道のこと。
ほら、走りやすそうでしょ? 楽しそうでしょ? これが林道ですよ!
こういうのが楽しいってライダーがいるのもわかりますけどね。でもこれは林道じゃないです。仮に荒れた林道だったとしても初心者を連れて行っていい林道じゃない。
林業のために整備された、車が走るために作られた道路のこと。これを林道という。もちろん、整備されていない林道もあるので、そこは技量と相談して走ってもらいたいが、初心者にはよく整備された林道から走るのがまずはオススメ。
こんな道なら初めて林道走ったフェルさんも簡単! っていうんだから、初心者だって大丈夫!
のんびりゆっくり走ることが、林道ツーリングの何よりの楽しさなのです。これなら初心者のライダーだって走るの楽しそうでしょ?
アフリカツインだってスイスイ走っちゃうよ! だから私も林道ツーリングに最近ハマっているのです。
文・写真:三橋 淳