日本全国を巡って旅の風景を撮影する写真家・関野温 氏。この連載では、撮影旅でのエピソードや動画をお届けしていきます。定番の絶景エリアはもちろん、酷道・秘境など、ツウ好みの道やスポットをぜひお楽しみください。第2回となる今回は、四国・徳島県の落合集落を紹介します。

▶▶▶落合集落を原付バイクで走る動画はこちら(撮影:関野 温)

何度も行ってしまうとっておきの場所ってないでしょうか?

皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野と申します。私は普段はバイク雑誌等のカメラマンをやりながらライフワークとして旅の風景写真を撮っております。

日本各地をまわっていると、時々もの凄い絶景と出くわします。その風景に感動すると、今度はお気に入りの場所として足しげく通ってしまいます。まるで「自分だけの秘密のスポット」かのように。
今回は私がそんなもの凄く気に入っている「落合集落」を紹介します。

落合集落は四国の山間部、徳島県の三好市という所にあります

ここは祖谷(いや)と呼ばれる地域で、日本三大秘境にも数えられる秘境中の秘境。有名どころでは「かずら橋」があります。今回は渡らなかったですが、足元スースーのすき間の多い所を歩くのは結構怖いです。

画像: ▲祖谷のかずら橋(徳島県三好市)

▲祖谷のかずら橋(徳島県三好市)

落合集落の何が凄いかって、山の斜面全体に民家がへばりつくように並ぶこの風景です!

四国の山間部って驚くような斜面に民家が結構あるんですよ。「何であんな所に住んでいるの?」というような。

落合集落はその最たる所。集落の高低差は約390mに及び、古くは江戸時代中期頃からの建物もあります。かやぶき屋根も点在します。

落合集落の絶景を楽しみたい人は、落合集落展望所に行ってください。集落内部からは当たり前ですが、その凄さを見ることは出来ないです。向いの山にある展望所から迫力の絶景が楽しめます。

集落までのアクセスはこれまた日本三大酷道の代表格である国道439号(通称ヨサク)。だいぶ改修工事で広くなりましたが、狭い道が続く国道439号はすれ違いの圧倒的楽なバイクの方が楽しいです。

画像1: 何度も行ってしまうとっておきの場所ってないでしょうか?

さぁ、いよいよ落合集落に入っていきます。

九十九折の坂道を進みます。途中にある民家もまた良い味出しているんですよね。ちなみに下の写真の茅葺屋根の家は宿泊することが出来ます。

画像2: 何度も行ってしまうとっておきの場所ってないでしょうか?

ぐんぐん標高を上げます。近くのコンビニまで数十キロ。深い山々に囲まれた生活はいったいどんな感じなんだろうと想像してしまいます。これだけの急斜面を切り開いて住めるようにしたのも想像を絶しますし、都会人が知らない事がいっぱい詰まっているんでしょうね。ちなみにこの地域も平家落人伝説があるようです。

画像3: 何度も行ってしまうとっておきの場所ってないでしょうか?

落合集落の上部から見た風景です。もの凄い山奥に来たなと思ってしまいます。でもここに住んでいる人たちは、これが当たり前なんですよね。

画像4: 何度も行ってしまうとっておきの場所ってないでしょうか?

ちなみに今回の撮影は冬に行ったものですが、夏の姿はこんな感じです。

画像5: 何度も行ってしまうとっておきの場所ってないでしょうか?

日本にはまだまだ知らない凄い場所が沢山あります。知らない所に行き、未知の物に驚き、自分のちっぽけな常識を変えてゆくことが何より楽しいです。

旅っていいですよね。

写真・動画・文:関野 温

▶▶▶落合集落をモンキーバハで走るYouTube動画はこちら

関野 温(せきの あつし)|プロフィール

バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。もつと牛すじが大好き。

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