カブって積載能力高いんだけど、より上を求めたくなるのも人の業。あと、タンデムすると荷物積めなくなるのよね。そこで愛知県瀬戸市のイトーKTより登場したのが「オールカブスライドキャリア」。剛性の高いスライドレールを使うことで、高い強度を持ち、積載量やタンデムでの悩みも解消してくれる。

オールカブスライドキャリアとは

まずは見てよこのハンターカブ。ものすごい積載量だけど、特に注目してほしいのは後ろの部分。
ここがオールカブスライドキャリアの勘所ですよ。

画像1: オールカブスライドキャリアとは

オールカブスライドキャリアは、愛知県瀬戸市にあるイトーKTが開発した、ありそうでなかったスライドして積載量を増やすキャリア。これまでスライドキャリアというと、スクーターのシートを開けるためのものとかだったんだけど、これは純粋に積載スペースが増えるのよ。本体はこんな感じ。

画像2: オールカブスライドキャリアとは

本体のみとか、タンデムシート同梱のフルセットとか色々あるよ。
こちらはホンダ純正シート同梱のフルセット。いずれも取付用のステーなどはそろってるので、あとは5mmのヘキサゴンレンチがあれば簡単に取り付け可能。

画像: シートはホンダ純正タンデムシートセットとタケガワ製タンデムシートセットの2パターンを用意。

シートはホンダ純正タンデムシートセットとタケガワ製タンデムシートセットの2パターンを用意。

販売は下記サイトで。前述のイトーKT、ホンダドリーム名古屋守山の店頭でも取り扱いしてるよ。

動きとしてはこんなイメージ。スライドして伸ばした部分の耐荷重は15kgと設定されてるので、
重いものは前側
。軽めのものをスライドして延長した部分にのせるのがコツ。

画像: 【動画】DSC_6203_3 www.youtube.com

【動画】DSC_6203_3

www.youtube.com

注意!
スライドする都合上、スライド使用時にはテールランプやウィンカーが無理なく見えるよう、ご注意下さい。

色んなカブの装着例

スーパーカブ110(JA44)に装着

純正キャリアに装着するとこんな感じ。キャリアの全長が長いので、余裕でキャリア内に収まります。伸ばしたところは撮り忘れちゃった。

画像1: スーパーカブ110(JA44)に装着
画像2: スーパーカブ110(JA44)に装着


クロスカブ110(JA45)に装着

装着したサイズ感はスーパーカブ110とほぼ一緒。兄弟車だもんね。



CT125(ハンターカブ)に装着

なにしろキャリアがでかいので、余裕で装着可能。伸ばしてタンデムシートをはめれば、荷物を積んだままタンデムできちゃうって寸法です。

画像: CT125(ハンターカブ)に装着


スーパーカブ90に装着

旧カブの場合、純正キャリアがJA44などに比べて少し短いので、めいっぱい前に装着してもちょっとだけはみだす。とはいえガタついたりすることはなくガッシリ装着できる。

画像: スーパーカブ90に装着

取り付けは実に簡単。必要なのは5mmの六角棒レンチだけ。

取付に必要なものはすべて同梱されてるので、必要なのは5mmの棒レンチだけ。車種に合わせたステーが同梱されるので、あとは工具だけでいけるよ。

ラチェットハンドル+エクステンダー+5mmソケットが便利だけど、別に何でも大丈夫。ボルト頭へのアクセスは非常に良いので、コンパクトさにはこだわらなくても大丈夫。

画像: 取り付けは実に簡単。必要なのは5mmの六角棒レンチだけ。
画像: 【動画】オールカブスライドキャリアの取付 youtu.be

【動画】オールカブスライドキャリアの取付

youtu.be

スーパーカブ90とかの旧いモデルはステーの向きが変わるぞ。

上の動画では、スーパーカブ110(JA44)なので、ステーを横向きに使ってるけど、スーパーカブ90とかの古いモデルの場合は長いステーを2本、縦に使うぞ。
その際に前後ともキャリアにかからないといけないので、気を付けてね。

画像: こちらは前側。試作のステーなのでナットを使用してるけど、製品ではステー自体にネジが切られるので、ナットは不要になるよ。

こちらは前側。試作のステーなのでナットを使用してるけど、製品ではステー自体にネジが切られるので、ナットは不要になるよ。

画像: こちらは後ろ側。あまりきつく締めると、ステーが変形しちゃうので、均一なトルクで、かつ締めすぎないように。わしは締めすぎた。

こちらは後ろ側。あまりきつく締めると、ステーが変形しちゃうので、均一なトルクで、かつ締めすぎないように。わしは締めすぎた。

スライドキャリアにタンデムシートや箱を装着するときの注意点。

タンデムシート装着

で、タンデムシートをつけるとこんな感じ。撮り忘れたから公式サイトの画像を借りてきました。

画像: www.itokt.co.jp
www.itokt.co.jp

もう見たまんま。最大までスライドさせたらタンデムシートを固定位置に合わせて差し込む感じ。
これでしっかり装着されるけど、念のため後端部を接続することで、さらに安心感アップ。
ただ、ちょっとわかりづらいので接続ポイントを画像で説明。こういう感じね。

画像: タンデムシート装着


スライドキャリアに箱を付けたい

大型ワッシャーが同梱されてるので、あとは装着したい箱に適した長さのボルト&ナットを用意してね。そしたらあとはシンプルに取り付けるだけ。スライドするおかげで裏からもアクセスしやすいので、普通のキャリアに付けるより楽かも。

画像: 裏から見るとこんな感じ。

裏から見るとこんな感じ。

画像: 箱の内側底面部分はこんな感じ。

箱の内側底面部分はこんな感じ。

そして完成。簡単よ。

画像: スライドキャリアに箱を付けたい

まとめ

荷物を載せたまま、タンデムも無理なくできるのは実に良い。で、個人的にはタンデムだけじゃなく、シートバッグや箱を積んだ時に背後にゆとりを作れるのが嬉しい。荷物増えた時にも便利そうだし。キャリアが伸びると可能性は無限大だぜ。

レポート:若林浩志

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若林浩志/プロフィール

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