文:西野鉄兵/写真:西野鉄兵、森 浩輔
フライパン
フライパンは内径18.5cm。三条市に本社がある「ベルモント」のチタン製です。
このフライパンは、僕のクッカーセットのフタとしてちょうどいいサイズだったので選びました。じつは調理はまだほとんどしたことがありません。
ただ、大皿としていつも活躍しています。完成した料理以外にも、小物や食材を置くスペースとしても便利。チタンはものすごく軽いので、持ち運びでもほとんど負担になりません。
積極的に炒め物や焼き肉を行ないたいときは、別のフライパンを持っていきます。こちらはテフロン加工が施された本気仕様。信州周辺にツーリングに行くと必ずと言っていいほどジンギスカンを食べたくなるので、そのときは持っていきます。
取っ手が取り外せないため、パッキングはやや大変。
じつは少し前に、取っ手が外せる内径18cmのテフロンフライパンを一生懸命探したのですが、見つけることができませんでした。クッカーセットにスタッキングできる理想のフライパン探しは、これからの課題です(それも楽しい)。
加えて最近は、ホットサンドメーカーを持つことも。はじめは半信半疑でした。場所ばかり取り、汎用性も高いとはいえない、でも謎に流行っている不思議なアイテム。
しかし、いざ使ってみると楽しくて仕方ありませんでした。「次のキャンプではどんなチャレンジをしようか」そんなことばかり考えされられるワクワク・グッズですね。
先割れスプーン・箸
カトラリーは先割れスプーンと箸のみ。こだわりはコンパクトになること。
はじめはスプーンとフォーク、箸を3点セットで持っていっていましたが、意外とフォークって使わないんですよね。箸があれば何とかなる場合が多いんです。
スプーンは汁ものやカレーなどのときに活躍します。とはいえ、これもなくても箸で何とかならないこともない。というわけで、先割れスプーンと箸という組み合わせにいまは落ち着いています。
あとグループツーリングの場合は、自分用の箸とは別に割り箸も取り分け用にひとつ持っていきます。
箸やスプーンに関して、以前は木製のものを使っていた時期もあります。木製のものは、器や鍋、フライパンを傷つけずにガシガシ使えるというメリットがあります。
いまは再びステンレス製のものに。理由は、夜失くしそうになるから。
木製の箸は、テーブルや器から落としてしまうと、完全に枝と同化し見つけるのに苦労します。テーブルのそばで失くす分にはいいのですが、移動中に落としたりするとホント泣きたくなるくらいに探すのが大変。
その点、ステンレス製は光を反射しますし、落としたときに金属音が鳴り、すぐに気づく可能性も高い。物を失くしまくる性分ゆえの苦渋の選択ともいえます。
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ターナースプーン
ターナースプーンも折り畳めるコンパクトなもの。100円ショップの製品です。作りがシンプルなため、高級品である必要はないと思っています。また、意外とアウトドア用品のお玉やターナースプーンは、折り畳んでもそこそこ大きい物が多い。
キャンプブームのいま、100円ショップにはアウトドア用品が溢れていますが、これがなかなかツーリングライダーと相性がいいものばかりだと思っています。
以前は、シリコン製のお玉を工夫して使っていました。これも100円ショップの製品。お玉部分のみを外し、それを金属箸で挟むと超コンパクトなお玉ができあがり!
これはツーリングマガジン『アウトライダー』の編集部員時代に、編集長から譲ってもらったアイデア・グッズです。この方法、かなり画期的なんですが、けっこう握力というか指で支える力が必要となります。
鍋の中でお玉部分を転がしてしまうと回収が面倒。手の力に自信があるという方にぜひ真似してほしいテクニックです。