八代俊二さんが推す2021年の現行モデルとは?
【八代俊二さんが選んだバイク】
第1位:スズキ「ハヤブサ」
第2位:ホンダ「GB350」
第3位:カワサキ「KLX230」
ハヤブサへの圧倒的信頼感&一台持ちたい穏やかなバイク
俺が選ぶというと、やっぱりスーパースポーツだって思われがちだけど、今年の対象モデルのスーパースポーツ、CBR1000RR-RとかZX-10RRとか、もうスゴすぎる。きちんとスキルがあって、それを楽しめるとなると、もうサーキット持って行くしかないところまで来てるから、もう少し力抜いて選ぼうかな、ってね。
そうすると本命はハヤブサかな。思ったより変わってないとか、馬力下がってるじゃん、って思うかもしれないけれど、これは大変なことなんだ。キープコンセプトで、ドライバビリティよくして、闇雲にパワー追っかけてない、我が道を行くスタイルがスゴい。
デザインもハヤブサって一発でわかって、洗練されている。これ、20年乗れるよね。初代から20年もハヤブサを作ってきたスズキの作品ってことで、信頼感があるんだよ。こんなバイク、もう排気ガス規制とかの関係で、もう二度と出てこないかもしれない。
対抗は、GB350かな。実は俺、SRが好きでね。単気筒ならではのしなやかな乗り味、あれはなかなか出ないと思うよ。最新の空冷シングルだから、SRみたいな味わいは出せないかもしれないけれど、それでいいんだ。
今から20年30年乗っていく若いファンに、こういう穏やかな、しなやかな乗り味のバイクを選択肢として用意してあげるのはいいことだね。
大穴はKLX230。今はオフロード車がどんどん少なくなって、セローも生産終了。KLXはトレッキングも出来て、あの足回りは本格オフ走行もできるバイクだから、こういうバイクを1台持っていると、すごくバイクライフが豊かになると思うんだ。
空冷4ストロークで20PSそこそこ──最高じゃない! 今オレが持っているのは、少し前のXR250Rを1台だけ。友だちのバイク預かってるんだけどさ、もう返したくないくらい気に入ってるんだ(笑)。
スーパースポーツもいいけど、セローやKLXが1台、ガレージに収まってると思うと、毎日が楽しくなるよ。
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※この記事は月刊『オートバイ』2021年7月号の特集から一部抜粋し、再構成して掲載しています。当特集のスタッフ まとめ:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、松川 忍、南 孝幸、森 浩輔