文:宮﨑健太郎、ゴーグル編集部/写真:松川 忍/モデル:ちぱる
BMW「R nineT」インプレ(ちぱる)
スロットルレスポンスも大幅向上! 進化した3代目は相変わらずかっこいい!
久しぶりにR nineTに乗れるという事で、前日からワクワクしていたのですが、見た目は相変わらずのヘリテイジ感! メーカーが造った上質なカスタムバイクみたいで目を引きます。
エンジンをスタートさせると、ドン!っていかにもエンジンに火が入ったような爆発を感じ、信号待ちでアクセルを煽ると右にねじれるような挙動も、やっぱボクサーはこれだよこれ!ってニヤニヤしちゃいます。
私が初めて乗ったR nineTは2014年の初期モデルで、これは最新の3代目のモデルということで、初代と比べたら電子制御スロットル化やライディングモードも選べるようになり、アクセルのレスポンスはもう全く違いますね!
アクラポヴィッチの2本出しマフラーから聞こえるエキゾーストノートは先代より少し大人しくなったかな? とも思ったけど、ライディングモードを“Dynamic”にして高速を突っ走ると、やっぱ音も気持ち良い。これ乗ってたらカッコよさが3割増しはアップしそう! いやするでしょう。
BMW「R nineT」各部装備・ディテール解説
エンジン
排気量1170cc、最高出力80kWを発揮する空油冷DOHCフラットツインエンジン。燃焼効率を向上させるための新型シリンダーヘッドで、混合気のスワール流を形成させる新たな乱流システムを採用して中速域のパワーとトルクの特性を大きく改善。最高出力は従来と同じだが力強さは増した。
マフラー・リアサスペンション
R nineTの印象的ロードスタースタイルのスポーティさを強調する個性的デザインの、縦にサイレンサーを並べた左側2本出しのアクラポビッチ製のマフラー。ルックスはもちろん、フラットツインらしい勇ましいサウンドを奏でる。リアサスペンションは、片持ちスイングアームのパラレバーだ。
フェイスデザイン
ヘッドライト、ウインカー、テールライトなどの灯火類はすべてLED化。プレミアムラインに採用されるアダブティブヘッドライトは、車体の傾きに応じてLEDがリフレクターへ段階的に照射する。コーナーの奥まで光を届けることで、見通しを良くするアクティブセーフティな装備だ。
スイッチボックス
左スイッチボックスには多くのスイッチが備わる。上からクルーズコントロール、ハザード、トルクコントロール、メーター表示メニュー切り替え、ウインカー、そしてホーン。そして写真には映っていない向こう側には、パッシングを含むヘッドライト切り替えスイッチがある。
メーター
クラシカルなスポーティスタイルに合うシンプルで視認性に優れるデザインのアナログ2連メーター。左側にスピードメーター、右側にタコメーターを並べ、それぞれの盤面には小型の補助液晶パネルやインジケーターを備えていて、最新装備などに関する情報をスマートに表示する。
シート
エルゴノミクスに考慮したデザインを持つ、座り心地の良いシート。スポーツライディングを楽しむときには、そのホールド性の高さを体感することができるだろう。なおシートは専用のシートキーを使って外す方式を採用。シートの下には、標準装備のETC 2.0車載器がおさまっている。
BMW「R nineT」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2105×870×1100mm |
ホイールベース | 1490mm |
シート高 | 805mm |
車両重量 | 224kg |
エンジン形式 | 空油冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1169cc |
ボア×ストローク | 101×73mm |
圧縮比 | 12.0 |
最高出力 | 80kW(109PS)/7250rpm |
最大トルク | 116N・m/6000rpm |
燃料タンク容量 | 18L |
変速機形式 | 6速リターン |
ステアリングヘッド角度 | 63.2° |
トレール量 | 107.9mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120 / 70 ZR17・180 / 55 ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | デュアルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 224万円~(消費税10%込) |
文:宮﨑健太郎、ゴーグル編集部/写真:松川 忍/モデル:ちぱる