文:葉月美優、小松信夫、ゴーグル編集部/写真:柴田直行
ドゥカティ「スーパースポーツ950 S」各部装備・ディテール解説
フェイスデザイン
パニガーレV4のイメージを取り入れながら、新しくデザインされたフルLEDヘッドライトが目立つフロントマスク。このヘッドライトは、ロービーム用とハイビーム用の2つのバイファンクションLEDモジュールを組み合わせることで、ヘッドライトを点灯した時の左右対称のルックが印象的なDRLヘッドライトが標準装備。
ハンドル
セパレートハンドルを装備しているが、サーキットを重視するパニガーレ系のような極端に前傾の強いポジションではなく、トップブリッジ上でフォークにマウントされていて、スポーティさと快適性をバランスさせたオールラウンドなポジション設定となっている。
メーター
スーパースポーツ950シリーズ共通の4.3インチのTFTカラー液晶メーター。多彩な情報の表示、ライディングモードや豊富な電子制御デバイスなどの機能を、パニガーレのものに似た最新デザインのグラフィックとインターフェースを介して利用可能だ。
エンジン
ドゥカティの多くの車種に採用されている排気量937cc、デスモ機構を採用するDOHC4バルブヘッドを備える水冷Lツイン・テスタストレッタ11°エンジン。最高出力110PSを発生し、ライドバイワイヤの採用などのアップデートによって低〜中回転から非常に力強く日常のライディングで扱いやすい特性も備える。新たにユーロ5規制もクリア。
フロント 足まわり
スタンダードなスーパースポーツ950の倒立フロントフォークは、インナーチューブ径Φ43mm、フルアジャスタブルが可能なマルゾッキ製を装着。写真の上級版のスーパースポーツ950 Sでは、TiNコーティングを施されたインナーチューブ径48mmのオーリンズ製にグレードアップされている。
スイングアーム・マフラー
伝統のスチール製トレリスフレームを採用しながらLツインエンジン自体を強度部材とする構造を採用していること、それにともなうクランクケースに片持ちスイングアームを直接マウントするリア周りの基本構成などは従来モデルを引き継ぐ。マスの集中化にも貢献する短く切り詰められたサイレンサーは、2つの排気口を縦に並べた個性的なデザインだ。
リアサスペンション
スーパースポーツ950 Sは、リアサスペンションにオーリンズ製で細かなセッティングにも対応できるフルアジャスタブルタイプのリザーバータンク一体型ショックユニットが採用されている。一方スタンダードなスーパースポーツ950のリアサスペンションにはザックス製を装着。
燃料タンク
燃料タンクの容量は16Lを確保。ライダーと車体の一体感を高め、快適なライディングポジションの取れる形状。
シート
シートのフォーム材を変更したことで従来モデルよりも乗り心地が向上した。タンデムシートもタンデムステップと十分な距離が確保され、適切な厚さのパッドを備えていて快適性抜群。さらに快適性を高められる、25mm厚いパッドを備えたシートがオプションとして用意されている。
テールまわり
スリムに仕上げられたテールカウルの後端に、コンパクトなLEDテールランプが埋め込まれる。
ドゥカティ「スーパースポーツ950 S」カラーバリエーション
ボディカラーは「アークティック・ホワイト・シルク」、「ドゥカティ・レッド」の2タイプが用意されている。
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ドゥカティ「スーパースポーツ950 S」主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | NA×NA×NAmm |
ホイールベース | 1478mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 210kg |
エンジン形式 | 空冷4ストDOHC4バルブL型2気筒 |
総排気量 | 937cc |
ボア×ストローク | 94×67.5mm |
最高出力 | 81kW(110PS)/9000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kg・m)/6500rpm |
燃料供給方式 | FI |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR19・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ245mmディスク |
メーカー希望小売価格 | 189万9000円~192万9000円(消費税10%込み) |
文:葉月美優、小松信夫、ゴーグル編集部/写真:柴田直行