カワサキ「ZZ-R1100」の特徴
精悍なスタイリングと高性能で人気爆発!
1969年のCB750FOURをきっかけに、国内モデルの排気量上限は750ccとなったため、海外向け大排気量モデルの逆輸入が始まる。Z1をはじめ1100カタナやCB1100Rなど注目モデルが次々に上陸したが、当時はまだまだ高嶺の花だった。
しかし、1990年代に為替レートが円高傾向となり、大型自動二輪免許も取得しやすくなって逆輸入車人気が爆発。そんなブームを牽引したのがZX-10の後継として90年に登場したZZ-R1100。
147PSを発揮する1100cc水冷直4エンジン、空力特性に優れたフルカウル、安定感抜群の車体による300km/hに迫る圧倒的な超高速性能が注目されたのだ。
1993年にはD型に進化、その後ライバルのハヤブサなども登場したが人気は根強く、2001年まで生産されるロングセラーとなった。
月刊オートバイの読者による人気モデル投票企画「JAPAN BIKE OF THE YEAR」では1990年、1991年にC型、1993年にD型が逆輸入車部門で1位を獲得している。
カワサキ「ZZ-R1100」各部装備・ディテール解説
カワサキ「ZZ-R1100」主なスペック
※1993年式(D型)のスペック
全長×全幅×全高 | 2165×730×1205mm |
ホイールベース | 1495mm |
最低地上高 | 135mm |
乾燥重量 | 233kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1052cc |
ボア×ストローク | 76×58mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 147PS/10500rpm |
最大トルク | 11.2kgf・m/9500rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
※この記事は月刊『オートバイ』2021年7月号の特集から一部抜粋し、再構成して掲載しています。当特集のスタッフ 文:太田安治、小松信夫、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、稲田浩章、小見哲彦、小平 寛、鶴見 健、冨樫秀明、栃内隆吉、西田 格、南 孝幸、松川 忍、盛長幸夫、森 浩輔、山口真利、永元秀和(月刊オートバイ誌)、玉井 充(月刊オートバイ誌)