2021年7月18日、筑波サーキットジムカーナ場で「ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ」の第2戦が開催された。

マシンにもライダーにも過酷な灼熱のコンディション

画像: マシンにもライダーにも過酷な灼熱のコンディション

5月に予定されていた第2戦が残念ながら中止となっていたダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ。しかしその次に大会の開催が予定されていた7月18日、予定通りに筑波サーキットジムカーナ場で第2戦を開催。梅雨明け直後の真夏らしい青空の下、気温も路面温度もうなぎ上りという過酷なコンディションの中、3カ月ぶりにタイムアタックが繰り広げられた。

A級1位 池田秀一選手&NSR250R

画像: A級1位 池田秀一選手&NSR250R

昨年はシリーズ戦が成立しなかったため、2019年のチャンピオンである池田選手がチャンピオンナンバーのゼッケン1を背負って走る。しかし、この大会に向けては「最近、思い通りに走れなくて、結果が出なくて、絶不調だったんですよ。もうジムカーナ辞めちゃおうかな、と思うくらい」だったという。

しかし「それで腐ってたんですけど、今日はその〝悔しさ〟が、いい方向に作用したというか。無理をすることなく、100%練習通りの走りができたんで逆転出来ました。いや〜、本当に嬉しい!」という言葉通り、第1ヒートで先行された冨永選手のタイムを上回る1分27秒254を第2ヒートで叩き出し、逆転で今季初勝利を手にした。

A級2位 作田隆義選手&Ninja400

画像: A級2位 作田隆義選手&Ninja400

作田選手が「打倒NSR」を目指して開発してきたニンジャ400の熟成はいよいよ進み、この大会でも第2ヒートで1分27秒369をマーク。高い戦闘力を安定して発揮できるようになった。「今日は勝てなかったけど、もう完全にNSRと互角に戦えるからね。今日も池田くんと0.1秒差、惜しかったけど悔しくはないよ。でも、次は勝ちたいよね!」と、久々の大会での2位に手応えを感じたようだ。

A級3位 冨永崇史選手&NSR250R

画像: A級3位 冨永崇史選手&NSR250R

この大会に先立って開催されたJAGE杯で勝利して、調子を上げて臨んだ冨永選手。第1ヒートで唯一28秒を切る1分27秒872で暫定トップ。しかし第2ヒートで池田選手がそのタイムを上回り、最終アタッカーとして逆転を狙って走り出すも、1分28秒171と再逆転どころか自己タイムを更新できずに3位に終わった。「うーん、タイヤも熱ダレしてないし、何でこのタイム? という感じ。ちょっと後半守りに入っちゃったかな?」

A級4位 中嶋秀和選手&TZR250R

画像: A級4位 中嶋秀和選手&TZR250R

A級5位 角谷岳司選手&YZ250X

画像: A級5位 角谷岳司選手&YZ250X

A級6位 小川直人選手&NSR250R

画像: A級6位 小川直人選手&NSR250R

第1ヒートは1分28秒119を記録、作田選手を上回る3位に付けた中嶋選手だったが、第2ヒートは大きくタイムを失いタイムを更新できずに4位に順位をダウン。続く5位の角谷選手は、第1ヒートの1分29秒285から、一気に1分28秒318までタイムを削って見せた。小川選手はミスで第1ヒート最下位だったが、第2ヒートは確実にタイムを残して1分28秒436、6位に食い込んだ。

A級7位 吉野 昇選手&CRF450X

画像: A級7位 吉野 昇選手&CRF450X

A級8位 廣瀬 章選手&NSR250R

画像: A級8位 廣瀬 章選手&NSR250R

A級9位 松本 崇選手&MT-03

画像: A級9位 松本 崇選手&MT-03

A級10位 辻家治彦選手&GSX-R1000

画像: A級10位 辻家治彦選手&GSX-R1000

7位・吉野選手は1分28秒768。8位・廣瀬選手は1分29秒192で、松本選手は1分29秒174と僅差で9位。10位には1分29秒304で辻家選手が続いた。

画像: A級入賞者 左から1位・池田選手、2位・作田選手、3位・冨永選手、4位・中嶋選手、5位・角谷選手、6位・小川選手

A級入賞者 左から1位・池田選手、2位・作田選手、3位・冨永選手、4位・中嶋選手、5位・角谷選手、6位・小川選手

今回のオートバイ杯第1戦のレポートは、月刊オートバイ誌上に掲載される予定。また過去の大会を含めたリザルト、今後のジムカーナイベント情報など、二輪ジムカーナに関連する各種情報は、オートバイ杯の運営を担当しているJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページを参照。全国各地のジムカーナイベントの日程については、「モトジムカーナカレンダー」でも確認することが可能。また、ジムカーナ関連動画を撮影・製作してYouTube上で公開している「Ramkhana」チャンネルでは、オートバイ杯のタイムアタックの様子はもちろん、さまざまなジムカーナに関する動画を視聴可能だ。

◆撮影機材協力 / パナソニック
使用機材:Panasonic LUMIX GH5II LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S. LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.

レポート:小松信夫

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