文:オートバイ編集部/写真:森 浩輔
どれがベストだ? スーパーカブファミリー
スーパーカブファミリーは種類も豊富!
2017年11月にスーパーカブ110が現行の丸ヘッドライト型にモデルチェンジして以来、スーパーカブファミリーはバリエーションモデルを続々とデビューさせている。
まずは18年2月に、アウトドア風味にアレンジした新型クロスカブ110を、次いで18年9月には125cc化を果たしたC125を登場させた。そして20年6月には、125ccバージョンにも、アウトドア風味をアレンジしたCT125・ハンターカブを発売。デリバリー用途に特化した110プロを合わせると、原付二種だけで、スーパーカブ110、クロスカブ110/110プロ、スーパーカブC125、CT125ハンターカブの計5種類のスーパーカブがラインアップされている。
当然、モデルによってエンジンの力強さも、車体構成による走りのしっかり感も違う5モデル。しかし、同系モデルで、よくこれだけのバリエーションを揃えたものだ、と感心する。
力強さで言えば、CT125。車体のしっかり感も高く、重量もC125と比べて10kg重い。これは装備の差はもちろん、走りのしっかり感を出すために車体剛性を高めているからだ。
月刊『オートバイ』誌企画の人気投票ではCT125がトップです!
いちばん華奢でコンパクト、穏やかに感じるのがスーパーカブ110。車両重量はファミリー中で唯一100kgを切る99kgで、シート高も、前後14インチホイールを採用するクロスカブ50より低く、足つき性もいい。
この110をベーシックグレードと考えると、ここにアウトドア風味を加味し、装備と車体剛性の強化に7kgを加算したのがクロスカブ110。さらにクロスカブは、スーパーカブ110と同じ動力系、エンジンパワーも同じ8PSとは思えないほど力強く走る。
たとえば、のんびりペースで通勤通学に使いたいのならば、価格が唯一30万円を切るスーパーカブ110がおすすめ。もう少しペースを上げたい、質感を求めるならばC125だし、通勤通学だけではなく、遊びにも使うならばクロスカブ110、そして荷物もガッチリ積み込むツーリング等の用途にはCT125、そのあたりがカブ選びの王道。
ちなみに月刊『オートバイ』企画のジャパンバイクオブザイヤー2020では①CT125・ハンターカブ ②スーパーカブ110 ③C125 ④クロスカブ110の人気順でした! 月刊『オートバイ』10月号で発表される2021年の順位が、どうなるかも興味深いです!
カブファミリー3台、それぞれ特徴は?
カブシリーズ最強の動力性能!
元気のいい走りを支えるしっかりしたサスセッティングで、前後ディスクブレーキの効きもバッチリ。アップタイプのハンドルや厚みのあるシートで、カブシリーズとしてはいちばん大柄なライポジとなる。メーターはフルデジタルの反転液晶でクールな仕上がり。
ハンターと人気を分けるクロスカブ!
ハンターが125ccなので動力性能では劣るが、遊び心をくすぐるデザインとちょうどいい価格設定で人気を得ているクロスカブ110。ハンドルはハンターよりも少し低いポジションで、前後ドラムブレーキだ。大きくて見やすいアナログメーターを装備する。
オーソドックスな、これぞカブ!
原付二種カブファミリーでいちばんシンプルなのがスーパーカブ110。昔ながらの良く見慣れた外観デザインだが、中身は現代のモノとなっている。もちろんインジェクションだし、フロントサスも正立フォークだ。メーターも旧型カブのデザインを踏襲する、いちばんシンプルで飽きのこないデザイン。
文:オートバイ編集部/写真:森 浩輔