まとめ:斎藤ハルコ/写真:森浩輔/ゲスト:井戸田 潤
※この記事は月刊『オートバイ』2021年6月号に掲載したものを一部、再編集しています。
ハンバーク師匠の地元で飛翔を誓う!
とにかく目立つ愛車のちょっと切ないエピソード
僕、佐々木優太が全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願いに合った神社へご案内する開運ツーリング。第2回のゲストに来てくださったのは、お笑いコンビ『スピードワゴン』の井戸田潤さんです!
井戸田さんといえば、ラメ入りピンクのド派手なハーレーが愛車であることは有名ですよね。そして先日、新たにCT125ハンターカブを購入された模様が、YouTubeチャンネルで放送されました。今回はそのCT125でご登場くださったのですが、ハーレーと同じピンク色(厳密にいうとラメが入ってないそうです)の車体の目立つこと! 取材開始早々、通りすがりの方から「写真撮って良いですか?」と声がかかったりしてました。
「あのハーレーもテレビでいじられたて有名になったけど、俺はもともと本当に気に入って買ってるから、一時はまいったな…ってなったんですよ。首都高とかですれ違うクルマの車内がもれなく大爆笑になるって、なかなか切ないものがあって」
なんてちょっと悲しい(?)裏話に井戸田さんのバイク愛を感じながら、いざ目的の神社へ!
井戸田潤さんのお願い
「お願いする前に連れてこられた…(笑)」
人気お笑いコンビ『スピードワゴン』のツッコミ担当。相方は小沢一敬さん。ハンバーグ師匠名義でピン芸人、YouTuberとしても活躍している。総額450万の改造したハーレーFXDLローライダーも所有する。
井戸田さんの愛車歴はガンマ50に始まり、モンキー、フリーウェイ、ハーレー、そしてCT125。街乗り用にしたかったのに、YouTubeチャンネルで“あの”ピンクに塗ったため目立ち過ぎて街乗りできないとか(笑)。
これまで参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。参拝時は白シャツ&ゲタが定番スタイル。
もともと2気筒エンジンが大好きな僕が、昨年久しぶりに購入した2気筒モデル。現在クルマ2台とバイク2台を所有中というと「すごい」とよく言っていただきますが、正直駐車場代のために働いてるみたくなってます!(笑)
さらなる運気上昇のご利益あり!
ハンバーグにも御本人にもつながる理由があるんです!
いつもなら、僕が神社ソムリエとして神社をご案内する時は、その方が今欲しいものや困ってること、行きたい場所や、神社に求めるご利益を聞いて神社を決めます。ですが今回は順番が逆で、井戸田さんがゲストに来てくださると聞きすぐに僕のアタマには「熱田神宮だ!」と思い浮かびました。
というのもまず、全国でも数少ない天皇や皇族に関係する神様をお祀りした神社の「神宮」が、地元にあること自体が珍しいこと。そして御神体の剣がハンバーグ師匠のナイフやフォークに結びつき、さらに社名に「熱」という字が入る神社はなかなかなく、その「熱」がハンバーグ師匠の「7、8、9、ジュ~!」のギャグに合うと思ったこと。
そのうえ、草薙神剣と共に東方を平定しにいったヤマトタケルは、東で奥さんと別れてしまいますが、尾張の国に戻って次の奥さんと結婚し、三重県で崩御した後も白鳥になって戻ってきたといういわれがあります。
こうしたストーリーを持つ熱田神宮を参拝すれば、井戸田さんの新しい嬉しいご縁や今後のさらなる飛躍につながるのでは…と考えたのですが、果たしてご満足いただけたでしょうか…?
熱田神宮
愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
TEL:052-671-4153
ご利益の理由
草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)と日本武尊(やまとたけるのみこと)
熱田神宮の御神体は、「三種の神器」のひとつとして知られる草薙神剣。まずこの剣が、井戸田さんがハンバーグ師匠として活動される時に持つナイフやフォークのイメージに。さらに草薙神剣と共に東征へ向かった日本武尊のストーリーに井戸田さんと重なるものを感じ、この剣と日本武尊のエピソードを知っていただくことで、さらなる飛躍に繋げていただけたらと思いました。
井戸田潤さんと熱田神宮を参拝!
熱田神宮は2013年に創祀1900年記念大祭が行なわれたほどの歴史ある神社。約6万坪という広大な敷地はつねに美しく掃き清められていて、境内を散策しているだけでも清浄な空気に心洗われます。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑も参拝した記録が残っていると聞いて、興奮気味の井戸田さんと僕。織田信長が桶狭間での大勝を感謝し、御礼に奉納した塀が残ってたりします。
草薙神剣が御神体だけに、熱田神宮には数多くの刀剣が奉納されています。約6000点もの収蔵品がある宝物館には2mを超える大太刀の展示も。今年秋には『剣の宝庫 草薙館』が竣功予定です。
熱田神宮の権禰宜である横地さんが境内をご案内くださいました。熱田神宮の杜(もり)は戦時中の空襲、戦後の伊勢湾台風など多くの災害をくぐり抜け、土地の力で何度も再生した杜なのだそうです。
参拝ではココに注目!
目や肌にご利益あり 清水社の湧水
本殿を囲むように整地された『こころの小径』を通り、深い緑の中を進むと、水の神様をお祀りした清水社が。この清水社に参拝後、社殿の奥の湧水で目を洗えば目が良くなり、肌を洗えば肌がきれいになるという信仰があります。
週末には行列もできるという湧水で、日頃からお肌のお手入れに気を配っている井戸田さん(お肌つるつる!)は、さっそくお肌を洗っていました。
熱田神宮の御朱印
御朱印帳への記帳に加え、紙の頒布も行っています。また、珍しいのが星型の絵馬。日本武尊が崩御の後、白い鳥に姿を変えたという伝承にちなみ白鳥(しらとり)がデザインされています。