水冷並列3気筒エンジンを積んだトライアンフのミドル・アドベンチャーツアラーの最新モデルとして、2020年に登場したタイガー900シリーズ。GTプロはキャストホイールを備えオンロードを重視したモデルであるGTの上級版となる。
文:濱矢文夫、小松信夫、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

画像1: トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

フェイスデザイン

デイタイムランニングライトも備えるユニークなデザインのLEDヘッドライトユニットを中心に、独特な形状のノーズや大きなウインドウスクリーンといった機能パーツを巧みにデザインした、一目でタイガーであることが分かるフロントマスク。


画像4: トライアンフ「タイガー900GT プロ」インプレ(2021年)|日本人の体格と日本の道にマッチする、これぞオールラウンダー
画像5: トライアンフ「タイガー900GT プロ」インプレ(2021年)|日本人の体格と日本の道にマッチする、これぞオールラウンダー

ウインドスクリーン

大きなウインドスクリーンは単体でも高い防風効果と快適性を備える形状となっているが、車載工具を使って上下に高さを調整することも可能な構造となっている。速度や天候、気温といった走行状況はもちろん、ライダーの体格の大小、風の当たり方の好みなどにも細かく合わせられる。


画像2: トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

エンジン

最高出力95.2PSを発揮する排気量888cc、DOHC4バルブヘッドを備える水冷並列3気筒エンジン。一般的な並列3気筒で採用されることの多い等間隔爆発クランクではなく、不等間隔爆発となるTプレーンクランクを採用することで、オフロード走行などで扱いやすいトラクション性能を得ている。


フロント 足まわり

マルゾッキ製の倒立フロントフォークはインナーチューブ径Φ45mm、ホイールトラベル量180mmという造りによって本格的なダート走行にも対応している。フロントのキャストホイールは19インチ径で、タイヤ空気圧モニターも装備。フロントブレーキにはブレンボ製Stylemaキャリパーを採用、マルチモードABSを組み合わせる


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リア 足まわり

鋳造アルミ製スイングアームに組み合わせられるキャストホイールは17インチ径。リアブレーキもブレンボ製キャリパーを採用されている。センタースタンドも標準装備だ。


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リアサスペンション

マルゾッキ製の電子制御リアサスペンション・RSUが搭載されているGTプロ。液晶メーターを介して、あらかじめプリセットされた設定を選択することができ、さらにライダーの好みに合わせたセッティングも可能。リアのホイールトラベル量も170mmとたっぷりと取られている。


画像5: トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

ハンドル

大柄なボディをオフロードで制御できるように装備される、ワイドでアップライトなハンドルバーをはじめ、コクピット周りはオフロード車的な雰囲気。ハンドルのスイッチなど、全てのスイッチはバックライトを備えていて、夜間でも迷わず操作できる。


画像6: トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

メーター

7インチサイズの大きなカラー液晶を使用した多機能メーター。天候・時間帯を問わず明瞭に盤面を見られるよう自動的に表示が調整される。GTプロではMy Triumphコネクティビティシステムを用いて、スマホなどとBluetoothで連携し、メーター側から通話や音楽再生、GoProの操作などが可能。


画像7: トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

燃料タンク

長距離ツーリングに備えた燃料タンクの容量は20L。大きなサイズだが流麗なスタイリングに違和感なくマッチし、同時に優れたホールド性も備えるデザインで、さまざまなシーンでのライディングもサポート。


画像8: トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

シート

ライダーもパッセンジャーもリラックスできる、ゆったりしたサイズと分厚いクッションを備えたシート。シートヒーターも内蔵されているので季節を問わず快適にライディングを楽しめる。ライダーの体格に合わせ、シート高も810〜830mmに調節できる。


画像9: トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

テールまわり

荷物の積載やトップケース装着などを考えたキャリアの下には、コンパクトなLEDテールランプを装備。充分な明るさを備えていて、後方からの被視認性も高いレベルにある。


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トレッカーボックス

純正オプションとして用意されているトレッカー・トップボックス(税込6万9003円)は、容量52Lでフルフェイスヘルメット2個に相当。トレッカー・パニア(税込12万8920円)は右側33L、左側46Lという余裕のサイズ。いずれも耐候性抜群なデザインのアルミ製で、シングルキーシステムによって車体のキーで開閉可能。

トライアンフ「タイガー900GT プロ」主なスペックと価格

全長×全幅×全高NA×930×1410-1460mm
ホイールベース1555mm
シート高810-830mm
車両重量223kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
総排気量888cc
ボア×ストローク78×61.9mm
圧縮比11.27
最高出力70kW(95.2PS)/8750rpm
最大トルク87N・m(8.87kgf・m)/7250rpm
燃料タンク容量20L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.6゜
トレール量133.3mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-19・150/70R17M
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmダブルディスク・Φ255mmシングルディスク
メーカー希望小売価格186万5000円~(消費税10%込)

文:濱矢文夫、小松信夫、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

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