カワサキ「Z900RS SE」の特徴
「イエローボール」カラーもヨーロッパ仕様と同様
Z1風なレトロスタイルと豪快な走りが人気なカワサキのネイキッドスポーツ「Z900RS」。つい先日ヨーロッパ向け2022年モデルとして、サスペンションなどをグレードアップした上級バージョンの「Z900RS SE」が登場して注目を集めた。そして2021年8月27日には、日本向けにも「Z900RS SE」が追加されることが正式に発表された。
日本向けの「Z900RS SE」でも、ヨーロッパ向けと同じくアサスペンションをハイグレードなオーリンズ製のS46ユニットにグレードアップ。細かなセッティングが可能なフルアジャスタブルタイプで、油圧プリロードアジャスターも備える。この変更に合わせてフロントの倒立フロントフォークのセッティングも見直され、より洗練されたハンドリングと快適な乗り心地を実現している。
ブレーキシステムもヨーロッパ向けと同じく変更され、フロントキャリパーはブレンボ製でモノブロック構造のM4.32ラジアルマウントキャリパーを装着、ブレーキローターとパッドもブレンボ製を採用。ニッシン製のラジアルポンプマスターシリンダーも、スタンダードよりシリンダー径を小さくすることで優れたコントロール性を実現し、ブレーキホースもステンメッシュ化された。
「Z900RS SE」の専用ボディカラーとして、初代Z1のヨーロッパ向けモデルの「イエローボール」カラーを再現したグラフィックを採用した「メタリックディアブロブラック」が用意されているのも、ヨーロッパ向け「Z900RS SE」と共通。フォークアウターチューブやホイールが質感の高いゴールド仕上げとされている点や、車名バッジの「RS」の文字が赤くなっていることも同様だ。また日本向けでは、ETC2.0車載器が標準装備されている。
「Z900RS SE」は全国のカワサキプラザ店で取り扱われる。税込価格は160万6000円で、スタンダードな「Z900RS」より22万円プラスとなっている。
カワサキ「Z900RS SE」の主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2100×865×1150mm |
ホイールベース | 1470mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 215kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 948cc |
ボア×ストローク | 73.4×56.0mm |
圧縮比 | 10.8 |
最高出力 | 82kW(111PS)/8500rpm |
最大トルク | 98N・m(10.0kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25.0゜ |
トレール量 | 98mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C (58W)・180/55ZR17M/C (73W) |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 160万6000円(消費税10%込) |
まとめ:小松信夫