ロイヤルエンフィールド「クラシック350」の特徴
1901年に最初のオートバイを製造した老舗メーカー、ロイヤルエンフィールド。イギリスがルーツだが長い歴史を経てインドが拠点となり、伝統の中で培われた、美しくもレトロなスタイルのスポーツモデルを手がけるメーカーとして良く知られている。
そのロイヤルエンフィールド、ここ数日SNSなどで「#BeReborn」というオンラインイベントを9月1日に開催することを予告し、ニューモデルの存在を匂わせる動画を公開して注目を集めていた。そしてつい先ごろ「#BeReborn」が開催され、新たに開発された「クラシック350」がその姿を現した。
「クラシック350」という名のモデルは、1950年代の英国車そのままのスタイルとメカニズムで現代まで生産され、ロイヤルエンフィールドを象徴する存在として根強い人気を集めていたモデル。
今回「#BeReborn」で復活した新型「クラシック350」は、ティアドロップ形状の燃料タンクや金属製フェンダーはじめとする全体的なフォルムはもちろん、細部のディテールや上質な仕上げなど、クラシカルなスタイルは古典的な機能美を感じさせるが、全て一から再構成されたものだ。
深く刻まれた冷却フィンと直立したシリンダーが目立つロングストロークな空冷単気筒エンジンや、スチール製のツインダウンチューブフレームなど、その中核である350Jプラットフォームと呼ばれるメカニズムは見た目はクラシカル。
しかし、現代の技術によって開発されたエンジンは、最新の排ガス規制をクリアすると同時に単気筒らしい歯切れの良い鼓動感と力強さを感じさせ、バランサーシャフトによってスムーズなフィーリングも実現する。
車体もスムーズで快適、現代的な操縦性を実現するとともに、信頼性の高いデュアルチャンネルABSも備えて(「レディッチエディション」のみシングルチャンネルABS)高い安全性も確保。
アナログ速度計の優雅さと液晶メーターの機能を兼ね備えたメーターは全車共通で、ユニークなターンバイターン式のナビゲーション「Tripper」も一部モデルに装備。ハンドルバーの下には目立たないようにUSBポートまで装着されていて、レトロなスタイルとは裏腹に使い勝手の良さは最新モデルのそれだ。
ロイヤルエンフィールド「クラシック350」のカラーバリエーション
さらに注目すべき点はバリエーションの豊富さ。デュアルチャンネルABS仕様と、シングルチャンネルABS仕様があり、ボディカラーがデュアルチャンネルABS仕様は9色。シングルチャンネルABS仕様は、リアブレーキがドラムになっている廉価版「レディッチエディション」の2色。
基本的にホイールはワイヤースポークだが、デュアルチャンネルABS仕様の中の「ダークエディション」2色のみキャストホイールモデルを設定。これとは別に「クロームエディション」の2色にのみ、ナビゲーション「Tripper」が装備される。
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ロイヤルエンフィールド「クラシック350」日本での発売は?
この新型「クラシック350」、現時点では日本での発売に関するアナウンスはなく、発売時期や価格などの具体的な情報も不明。しかし日本でもホンダGB350/Sの登場でレトロなミドルスポーツの人気が高まっているだけに、この新型「クラシック350」が注目されるのは必至。近い将来に日本にも上陸する可能性は高そうだ。
ロイヤルエンフィールド「クラシック350」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2145×785×1090mm |
ホイールベース | 1390mm |
シート高 | 805mm |
車両重量 | 195kg |
エンジン形式 | 空油冷4ストOHC単気筒 |
総排気量 | 349cc |
ボア×ストローク | 72×85.8mm |
圧縮比 | 9.5 |
最高出力 | 20.2BHP/6100rpm |
最大トルク | 27Nm/6100rpm |
燃料タンク容量 | 13L |
変速機形式 | 5速 |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・120/80-18 |
ブレーキ形式(前・後) | φ300mmディスク・φ270mmディスク |
まとめ:小松信夫