ホンダ・CRF1100Lアフリカツインとのバイクライフを送るダカールラリーストの三橋淳さん。今回は、知る人ぞ知る長野県~新潟県の林道「妙高小谷線」へ。夏空の下、俳優の大鶴義丹さん&四輪ジャーナリストのフェルディナント・ヤマグチさんと駆ける!
以下、文・写真:三橋 淳

走れるだけでラッキー!? 林道・妙高小谷線

長野県と新潟県を結ぶロング林道がある。今でこそダートは10km程度になってしまったが、山奥を分け入るように道が伸びる。新潟は妙高から長野は白馬の北にある小谷を結ぶ林道、「林道妙高小谷線」だ。

これがまぁ日本有数の豪雪地帯を抜けるだけあって、開通するのは6月末から。そんでもって10月の末には閉鎖になってしまう。通れるのはわずか4カ月!

しかも4カ月も開いていればいい方で、雪で道が壊されて開通が遅れたり、大雨で道が痛んだりして閉鎖されてしまうこともしばしば。去年はわずか2カ月しかオープンしていない。それはそれは貴重な林道なのだ。

小谷側のゲートはこの橋のたもとにあって、普段なら強固に閉ざされているのだが、今年は予定通りのオープン。それを見越して突撃した。

画像: 走れるだけでラッキー!? 林道・妙高小谷線

メンバーはこのところ一緒に走る機会が多い林道俳優の大鶴義丹さん、覆面四輪ジャーナリストのフェルディナント・ヤマグチさん、私の3人。夏の日差しが眩しい最高の天気の中、いざ出陣だ。

ゲートからもしばらく舗装路は続いた。ゲートまでも十分な山間を抜けて登ってきており、さらに奥へと進むのだから、標高はかなりのものだ。

走り続ける男たちを止める方法を思いついた!

画像1: 走り続ける男たちを止める方法を思いついた!

途中で見下ろす景色がすごい! 雲の奥には北アルプスがそびえている。ずいぶん登ってきたなぁと写真を撮るが、同行の2人は止まる気配がない。

景色に興味がないのか写真は撮らないし、休憩もしない。かろうじてバイクを止めても、絶対にヘルメットは脱がない。水分補給もハイドレーションバッグを背負っているので、ホースで常時飲んでいるというストイックぶりだ。

対して私はレースじゃあるまいし、ツーリングなんだからのんびり走って、いい景色を拝ませてよ! というスタイル。なので、これがまた合わない。

前回の山梨ツーリングでは義丹さんに合わせて一気走りをやったけれど、今回はのんびり行きたいわけですよ。

そこで考えたのが「撮影しますよー!」という掛け声。1人は俳優、1人はジャーナリスト。写真に取られるという行為の重要性はきちんとわかってらっしゃる。記念写真じゃ止まらないけれど、メディアに載るとなるとキチンと止まるのは商売柄、身についている。

画像2: 走り続ける男たちを止める方法を思いついた!

ほらみんなヘルメット脱いでる! ちなみにフェルディナントさんだけは覆面でなければいけないので、顔出しNGです。

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