以下、文・写真:三橋 淳
高所恐怖症泣かせの断崖絶壁
ところで、ここ、林道の道端ではあるのだけれど、この縁には何もなく崖になっている。
こんな感じ!
ここでビビっちゃったのが義丹さん。「僕ねぇ、高いところとお化けはダメなんですよ!」
と言ってなかなかバイクを近づけない。並んで撮るんだから、縁に並べてくださいよと強引にお願いしても、全く近づけず。完全にへっぴり腰です。
しょうがないので私らが代わりに動かしましたよ。でもね、ここ落ちたらただじゃ済まない崖なので、そういう場所が怖いというのは動物的には正しいよね。身の危険を感じられるって結構大事なことだと思う。
それはそうと、撮影のためといった手前、撮影しなければなりません。走行写真もご覧あれ。
自分だけアップなのは、カメラとの距離感がちゃんとわかっているから。長年「自撮りスト」やってますからね。
ちなみに着用しているのはダートフリークのDFGブランド、ナビゲータークール ジャケットとパンツ。腕に大型のベンチレーション、胸部分にもメッシュパネルを搭載。走っている分には涼しい。さすがにこの暑さだと、止まってカメラを構えたりなんかしたら、汗だくだ。
さて、さらに林道を登っていくと峠にはトンネルが。乙見峠にある乙見トンネル。ここから先は新潟県となる。
当然電気なんかなく。真っ暗です。夏はひんやりしていて気持ちいい!
さて、ここからの道は下りとなる。道は総じて綺麗で走りやすい。それもそのはず。この道は妙高と小谷を結ぶ重要な道路。ここを走れなければ相当な遠回りになるので、地元の人にとっては大事な道です。そのため頻繁に車の往来があるから、絶対に飛ばしすぎは厳禁ですよ。
起点から終点まで楽しめる、一度は走ってほしい林道
新潟県側になると、一気に高度を下げるので道がクネクネと曲がり始める。そのコーナーをひとつ抜けると、目の前が大きく開けた!
左に大きく見えるのが妙高山。実はこの林道の小谷川の入り口には雨飾山があり、どちらも百名山だ。どれだけすごいところを抜けてきているかわかるだろう。豪雪地帯だというのも頷ける。
そこからもしばらく林道を抜けると、ようやく舗装路になって出てくるのは笹ヶ峰牧場だ。目の前に見えるのは黒姫山。本当にここはロケーションがいい!
というわけで走り切った「林道妙高小谷線」。ここはなかなかの林道だから、ぜひ人生に一度くらいは走ってみてほしい。今のご時世、災害でいつ走れなくなってもおかしくない道だからね。
以下、文・写真:三橋 淳