まとめ:オートバイ編集部
第1位
ホンダ「CBR600RR」
今年の当ランキングで鮮やかな王座奪回を果たしたのは、久々のモデルチェンジを果たした新型CBR600RR。いまやこのカテゴリーにでは希少となってしまった、サーキットユースを意識した本格スーパースポーツだ。
本格的なハイスペックがライダーをその気にさせる
2016年に惜しまれつつ生産を終了しながら、2021年に久々のモデルチェンジを受けて復活した、本格600スーパースポーツのCBR600RRが見事王座に輝いた。
エンジンやフレームといった主要パーツは、従来モデルが優れた基本性能を備えていることもあって流用された。細部の改良で熟成が図られたのがこの新型だ。大きな改良ポイントは、急激に進歩したIMUやスロットルバイワイヤーを活かした、最新スペックの電子制御技術を取り入れたこと。そして、サーキットでの運動性能を追求し、ウイングレットなどで空力性能も追求した新デザインのフルカウルの採用だ。
これらの改良によって、元々の優れた基本性能を引き上げ、激戦の600ccクラスのレースでの戦闘力向上を目指した新型CBR600RR。そんなハイスペックぶりが読者の心をつかみ、堂々の1位獲得につながったのだろう。
主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2030×685×1140mm |
ホイールベース | 1375mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 820mm |
車両重量 | 194kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 599cc |
ボア×ストローク | 67.0×42.5mm |
圧縮比 | 12.2 |
最高出力 | 89kW(121PS)/14000rpm |
最大トルク | 64N・m(6.5kgf・m)/11500rpm |
燃料タンク容量 | 18L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°06′ |
トレール量 | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 160万6000円(消費税10%込) |
【まとめ】
欧州を中心に大人気! おいしいモデルが勢揃い
排気量750ccあたりまでを中心とするミドルクラスには、欧州などで人気を博しているスタンダードスポーツが多くラインアップされている。
街乗りからワインディング、長距離ツーリングまで楽しくこなせる扱いやすさと、コンパクトなボディサイズによる取り回しのしやすさ、過不足のない必要十分な動力性能など、非常にバランスの取れた造りをしていて、価格も手頃という、コストパフォーマンスに優れたバイクたちだ。最近ではMT-07がモデルチェンジを果たしている。
海外メーカーも多く参入しているだけに、車種のカテゴリーが豊富なのも魅力。CBR600RRなどの本格スーパースポーツや、アドベンチャー、スクーターまでラインアップする。最近ではテネレ700のようなビッグオフも加わり、選択の幅もどんどん広がっている。いまが旬のおいしいクラスだ。
順位 | メーカー | 車名 | POINT |
---|---|---|---|
1 | Honda | CBR600RR | 3760 |
2 | SUZUKI | V-STROM650/XT | 2341 |
3 | YAMAHA | MT-07 ABS | 2157 |
4 | YAMAHA | Ténéré700 | 2130 |
5 | SUZUKI | GSX-S750 ABS | 2104 |
6 | Honda | REBEL500 | 1946 |
7 | Honda | X-ADV | 1920 |
8 | Honda | CBR650R | 1867 |
9 | SUZUKI | SV650 ABS | 1683 |
10 | Kawasaki | Ninja ZX-6R | 1604 |
まとめ:オートバイ編集部
※このランキングは、月刊『オートバイ』2021年10月号で発表したものになります(投票期間は2021年6月1日~8月10日・月刊『オートバイ』およびwebオートバイで募集を行いました)。