以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶大井川上流部を原付バイクで走る動画はこちら(撮影:関野 温)
鉄道ファンに人気の大井川上流部はツーリングライダーにもおすすめ
皆さんこんにちは。フォトグラファーの関野と申します。
今回はバイクで渡ることができる大吊り橋「井川大橋」や、秘境駅で知られる奥大井湖上駅など、静岡県北部の大井川上流部のツーリングスポットを紹介します。
SLの走ることで有名な大井川鐵道の千頭(せんず)駅よりスタート。県道77号で北上します。
大井川は一級水系で下流部は大河という感じですが、上流部ともなると川幅も細くなり、美しい清流となります。
また大きなダムも現れてきます。県道388号で北上すると、長島ダムのそばを通るのですが、ダム放水時には大井川水系の豊な水の迫力の風景が楽しめます。
そして人気スポットの奥大井湖上駅に到着。
ここは秘境駅と呼ばれる、周りに民家も何もない、ダム建設のために作られた大井川鐵道井川線の駅です。エメラルドグリーンの湖に浮かぶような駅はまさに絶景です。
川を挟んで北側に奥大井湖上駅展望スポットがあり、駐車場から歩いて行かなくてはならないですが、下の絶景を見てみたい人はぜひ行ってみてください。
そしてバイクで渡ることが出来る大吊り橋、井川大橋に到着。
全長は258mで数字だけ聞くとピンとこないかもしれませんが、湖を横断できるくらいの、とにかく長い吊り橋です。
橋の床面に木の板が敷き詰められていて、走るとゴトゴトと鳴り響きます。2tまでの車も走れますが、吊り橋なので両端がスケスケで湖面が丸見え。
高所恐怖症の人にはおすすめできませんが、南アルプスの山を眺めながら、まるで自分が空中にいるかのような感覚になります。こういう容赦ないスポットって、面白いですよね。
橋を渡った先は、寂れた小さな集落があり、それ以上は林道となるので、引き返し方がベターです。
▶▶▶大井川上流部を原付バイクで走る動画はこちら(撮影:関野 温)
井川湖北部は田代という集落があり、滝浪商店という所があるのですが、なかなか古びて良い味している駄菓子屋さんというようなお店で、ここでは静岡おでんが楽しめます。
ただこの時は残念ながら休業でした。
これより北は畑薙第二、畑薙第一ダムがあります。この時は行かなかったのですが、最果て感のあるダムなので、興味のある方はぜひ行ってみるといいですよ。
大井川上流部は南アルプスの麓の自然に囲まれたのどかな地域です。秘境感あふれる地にぜひツーリングに訪れてみてはいかがでしょうか。
旅っていいですよね。
以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶大井川上流部を原付バイクで走る動画はこちら(撮影:関野 温)
関野 温(せきの あつし)|プロフィール
バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。もつと牛すじが大好き。