文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
キジマ「スマートエアポンプ」|テスト&レポート
軽量コンパクトな充電式エアポンプ
オートバイの走行性能を支える最重要パーツがタイヤ。摩耗やひび割れで劣化したタイヤは論外だが、ハンドリング、乗り心地、加速/減速、燃費、ライフなど、タイヤ全般の性能に大きく左右するのが内圧(空気圧)だ。使用頻度に関わらず月に1回は点検すべきだが、手押しや足踏みのポンプでエアを入れ、エアゲージを使って目標値に合わせる作業を面倒に感じる人も多いだろう。
キジマのスマートエアポンプは2000mAh容量・7.4Vの電池と最高圧力150PSIの電動ポンプ、PSI、BAR、KPA、kgf/㎠の4種類の単位に切り替えられるデジタルディスプレイを1ボディにまとめ、空気圧を手軽に調整できる実用アイテム。同じコンセプトの製品は他にも多数くあるが、本体が155mm×63mm×39mm・428gと軽量コンパクトなことが最大の特徴だ。
YZF‐R25のフロントタイヤ(110/70‐17)の内圧が150KPAから指定空気圧の200KPAになるまでを計測したところ約1分15秒。ガソリンスタンドやプロ用のタンク付きコンプレッサーに比べると時間が掛かるが、セットした内圧に達すると自動的に止まるので手間いらず。日常点検用としてはまったく不足のない性能を持っている。
オートバイのタイヤだけではなく、自動車、自転車、浮き輪、ボールにも使えるから、一台あると便利だ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
オートバイのエアバルブはストレートタイプがほとんどなので、エアホース先端に60度~90度程度の角度が付いているとバルブとホースの着脱が楽になるはず。収納式ホースは便利だが、もう少し長いと使いやすい。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海