戦前からの伝統のブランドの復活として、今年大きな話題となった「メグロK3」。その2022年モデルが、2021年10月29日に発売された。
カワサキ「メグロK3」2022年モデルの特徴
カワサキ4スト大排気量車のルーツ、メグロの伝統を現代に受け継ぐメグロK3
1924年に創業し、当時からスポーティな大排気量オートバイを量産していた老舗メーカーだったメグロ。カワサキはそんなメグロの長い歴史を受け継いで、4ストビッグバイクメーカーへの道を切り開いたということもあって、その伝統を途絶えさせず受け継いで行くことを決意。
かつてメグロを基礎に誕生した「W」シリーズ、その魅力を現代に復活させたレトロスポーツである「W800」シリーズをベースに、メグロならではの古典的な雰囲気を感じさせるディテールや、上質な仕上げを与えて誕生した特別な存在が「メグロK3」だ。
この「メグロK3」の2022年モデルは、同時に発表された2022年モデルの「W800」シリーズと同様に、最新の排出ガス規制への適合の結果として、型式および型式指定・認定番号が変更された。それにともなって、スペックの燃料消費率(WMTCモード)表示値も21.1km/Lから20.9km/Lに変更。この点を除けば、メカニズムや美しさを際立たせているボディカラー「ミラーコートブラック×エボニー」は2021年モデルと変わっていない。
ただし2022年モデルの「メグロK3」では、税込価格は従来の127万6000円から132万円に変更。全国のカワサキプラザで2021年10月29日に販売開始。
カワサキ「メグロK3」2022年モデルの主なスペック
全長×全幅×全高 | 2190×925×1130mm |
ホイールベース | 1465mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 227kg |
エンジン形式 | 空冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 773cc |
ボア×ストローク | 77×83mm |
圧縮比 | 8.4 |
最高出力 | 52PS/6500rpm |
最大トルク | 6.3kgf・m/4800rpm |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 27° |
トレール | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・130/80-18 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmディスク・Φ270mmディスク |
まとめ:小松信夫