非常に完成度の高いハンターカブだけど、せっかくならそのポテンシャルをさらに引き出したい。というわけで、サブコン&ハイカム。それにともなってのABS補正など、見えない部分にこだわって、ひと味違う快速ハンターに仕上がってるよ。手がけたのは、おなじみM&Fカビィさん。ではよろしくどうぞ。

見た目は普通にカスタムハンターです

画像1: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

ちょっと渋いハンターカブ完成したから、見においでよ。

カビィさんがわざわざ言うくらいだからと、見に行ったのがこれ。

画像1: 見た目は普通にカスタムハンターです
画像2: 見た目は普通にカスタムハンターです

ほうほう、モリワキ モンスターに、DIABLOカスタムワークスの各種パーツですか。なるほどね。
特にモリワキとか人気過ぎて品薄らしいっすね。

画像2: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

いや、そこじゃないんですよ。

そのへんも大事なんだけど、今回の主役はエンジンなんですよ。

あらまあ。

今回の主役はエンジンですってよ

画像: 今回の主役はエンジンですってよ

エンジン。見てもわかんないんですけど。

画像3: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

今回は、サブコン&ハイカムのエンジンチューンです。

エンジンチューンでパワーが出るので、ドライブスプロケットも15T(ノーマルは14T)にしてます。
そうなると、今度はABSの不具合が出るので補正を入れてるんですよ。

ハンターカブって8,500rpm位でリミッターがかかりますよね。
でも、自分の経験上だと、同型エンジンのC125は、もっとまわるんですよ。

なのでエンジンのポテンシャルを引き出したい、ということでもあります。

それは良いですね! 確かにハンターカブって出来が良すぎて、こうもうちょっと荒々しさが欲しくなるんですよ。気になります!



まずは主役のサブコンです

画像4: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

まず今回の主役のひとつ、CT125用のタケガワ FIコンTYPE-eです。

クロスカブで使ったエニグマもとても良い商品なんですが、タケガワは最初からインジェクションマップが用意されてるのが魅力ですね。

以前、クロスカブ110にサブコンつけたときに知りましたが、今回もスマホでセッティング出せるんですね。

画像5: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

スマホで気軽にセッティング追求できるってのは、良い時代になりましたね。

取り付けはこんな感じ。取り付け行程の画像もらったんだけど、配線多くて目がチカチカするね。配線触れる人は凄いなあ。

画像6: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

それほど大変でもないですよ。

カプラーオンで簡単にいけたりしないんですか?

画像7: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

それなんですが、実は2022年1月に新型が登場予定で、カプラーオンタイプになるんですよ。

これ、敷居低くて良いじゃないですか。

画像8: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

カプラー採用などでコストがあがっているでしょうし仕方のないところですが、今回使ったモデルより価格上昇してるんですよね。

自分で配線できる人なら今回のモデルがお買い得ですよ。うちにまだいくつか在庫ありますので、コスト重視な方には是非。

ほんとだ、amazonとかにも売ってないや。お得に購入できる最後のチャンスですね。配線めんどそうだけど。



こいつも主役。ハイカムだ

最近のエンジンチューンの三種の神器はハイカムボアアップビッグスロットルボディ。ただ、取材視点ではビッグスロットルボディは未発売

ボアアップに関しては、ハンターカブは125ccなので、ボアアップすると原付二種じゃなくなっちゃう。いや、そもそも登録できるの? よくわかんないけど。

というわけで、ハンターカブのエンジンチューンに関してハイカムの重要度は高そう。

画像9: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

パワーを出すにはハイカムが必須だと思います。逆に言えば、ハイカムを活かすためにサブコンが必要ですし、2つで1つ、というイメージですね。

ただ、ハンターカブに関しては、いや、あとで話しますね。

なんすか、その振り。というわけでタケガワのスポーツカムシャフト。

画像10: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

クロスカブの時も言いましたけど、本当によくできたプロファイルで、気持ちよくパワーがでるんですよ。



パワーがあがるのでドライブスプロケットを1Tあげるよ

画像11: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

スプロケがそのままだと、加速が強すぎるのでドライブスプロケットをノーマルの14Tから、15Tに交換します。

あと、ドライブスプロケットを大きくした場合は、ワイドチェーンガイドプレートが必須になります。

こんなパーツがあるのね。

画像12: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

必須です。



ドライブスプロケ交換したら、補正が必要よ

画像13: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

スプロケットのT数を変更すると、ABSがエラーを吐いちゃうんですよ。なので、補正をかける必要があります。

今回はオプミッドのドクタースピードで補正をかけています。

画像: この赤い数字出てるのが、ドクタースピード。縁の下の力持ちですな。

この赤い数字出てるのが、ドクタースピード。縁の下の力持ちですな。



ついでにメーターもオプミッドの大人気モデル

画像: ついでにメーターもオプミッドの大人気モデル

あ、これ知ってますよ。すごい人気らしいですね。

画像14: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

オプミッドのマルチメーターです。あまりの人気で価格高騰してわけわかんないことになってますね。

もの自体はとても良いので、供給が安定して欲しいですね。

さて、ハイカム&サブコンハンターの乗り味は?

画像1: さて、ハイカム&サブコンハンターの乗り味は?

テスト走行したんですよね? どれくらい良くなりました!?

画像15: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

いや、想像以上です。
これまでにたくさんカスタムやチューニングしてきたので、走らせる前にある程度は想像がつくんですが、予想の数倍パンチが効いてました

ということは、すごい速くなった、と。

画像16: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

そうですね、本当に凄く速くなりました。

走りとしては、スプロケがロングになってるので、アクセル開度低い段階や、低回転ではややマイルドです。

ただ、6000rpmくらいからもの凄いパンチの効いた加速をします。めちゃめちゃ楽しいです!

画像2: さて、ハイカム&サブコンハンターの乗り味は?

では、おとなしく走ればノーマル程度にジェントルで、開けるとヤバイって感じですかね。

画像17: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

そういう感じです。

いや、凄いですよ、ほんとに。これはハンター乗ってたらやらなきゃ損です。めちゃめちゃ楽しいです!

落ちついて。

画像18: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

ノーマルのハンターの感覚でガバ開けしたらヤバいレベルですよ。
ここまでパワー出ると、逆にハイカム無しのサブコンでのリミッターカットのみでどうなるかが知りたいですね。

画像3: さて、ハイカム&サブコンハンターの乗り味は?

そういえば、カビィさんもハンターもってるじゃないですか

画像19: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

うちのハンターも、もちろんハイカム&サブコン入れますよ。仕事の合間を見ながらになりますが....。

せっかくなので、テストして数値もとりたいですし。あと、ビッグスロボが登場したらそれもすぐ入れます。

おそらく、別のバイクに成ると思います。

なるほど。

画像20: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

ビッグスロボは登場待ちですが、個人的に、ハイカム・サブコン・ビッグスロボを推したいですね。

逆にボアアップに関しては、登録とかのことを抜きにしても、メカ的なリスクを負ってまでやる必要は無いんじゃないかと思います。

ハイカム・サブコン・ビッグスロボで充分以上に速くなります

逆に、そこまで速さを求めないけど、ライトにポテンシャルを出したい人は、サブコンのみでもいいかもですね。

画像21: M&Fカビィ代表 影山さん

M&Fカビィ代表
影山さん

その通りです。さっき言いかけましたけど、サブコンだけでも、エンジンが持つ本来の伸びを楽しめるはずですよ。

タエガワもエニグマも、スマホでマッピングをいじれるので、高燃費モード、パワーモードといった感じに自分でマッピングを作ってみたりして、いろんなシーンで楽しむことが出来ると思います。

じゃあ、カビィさんのハンターが完成したら試乗させてくださいね。

レポート:若林浩志

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