YouTubeやSNS、そして自社webの展開など、今やメディアのみならずあらゆる立場からのコンテンツ発信が出来る時代。もちろんバイク業界においても例外はないわけで、特にバーツメーカーによる情報発信が非常に盛り上がってるぞ。そんなわけで3社のオウンドメディアを紹介するよ。

オウンドメディアってなによ?

最近はやりのオウンドメディア。レッドバロンの立ち上げたForRなんかが有名よね。

で、オウンドメディアってそもそもなによ、ってなるよね。wikiによるとこんな感じ。

オウンドメディア(英: owned media)とは、自社発行の広報誌やパンフレット、カタログ、インターネットの自社ウェブサイト・ブログなど、企業や組織自らが所有し、消費者に向けて発信する媒体を指す。「ペイドメディア」 (Paid Media) や「アーンドメディア」 (Earned Media) と合わせ、企業マーケティングの核となる3つのメディアとして認識される媒体といえる。

既存のマスコミとは違って自社のアイテムを発信する媒体なのね。ってことはwebオートバイはオウンドメディアには当たらないのか。ややこしいね。

で、最近オートバイパーツメーカー各社がオウンドメディアを立ち上げてるのよ。
こうした活動が盛り上がって、世の中の情報量が増えていくと良いな。

今回は、「デイトナウ!」「プロトツーリング部」「RIDE-HACK(50音順)という3つのパーツメーカー系オウンドメディアを紹介するよ。

デイトナウ!

デイトナウ!とは

まずはデイトナからは、「デイトナウ!」。パーツやアパレルなど、あらゆるバイク関連アイテムを扱うデイトナだけに内容盛りだくさん。
開発ヒストリーや新商品情報だけでなく、DIYやツーリングなども紹介してるよ。

画像: webmagazine.daytona.co.jp
webmagazine.daytona.co.jp

カスタム車両の紹介など、多彩なコンテンツで人気のYouTubeチャンネル「ライド ア バイク!」もデイトナウのコンテンツに含まれてる感じ。

公式アプリもあるよ

スマホ用にデイトナアプリも展開しているぞ。アプリでも記事や最新情報をチェックチェック。

iOSアプリ

Androidアプリ



「デイトナウ!」編集長インタビュー

答えていただいたのはデイトナウ!編集長の鈴木さん。

まずはオウンドメディア立ち上げについて教えてください。

画像1: デイトナウ! 鈴木編集長

デイトナウ!
鈴木編集長

SNSやブログを日々更新するなかで、まとめサイトの必要性を感じたためです。
スマートフォンでサイトを見る方が増えたこともあり、これまでとは見せ方も変える必要がありました。

キャッチコピーにも掲載していますが、まさに「デイトナの今」が分かるサイト、がコンセプトです。

新商品、推し商品を始め、弊社スタッフたちがどのように開発し、どんな経緯で発売にいたったかなどを丁寧に伝えたいと考えています。そのため内容は盛りだくさんで、「ブログ」、「新商品紹介」、「動画」、「ギャラリー」を用意しています。

「デイトナウ!」のターゲット、そして狙いを教えてください。

画像2: デイトナウ! 鈴木編集長

デイトナウ!
鈴木編集長

ターゲットは「デイトナ商品ユーザー」の皆さん。デイトナを「まあまあ好きですよ」から、ぜひ「デイトナ大好きですよ」になっていただきたいという思いがあります。

もう一つ大きな課題としては、「バイク文化」イメージアップのお手伝いができたらいいな、ということです。
フォロワーさんのSNS投稿を拝見していて感じる「感性の豊かさ」や「人生を楽しんでいる様子」を、オウンドを通じて伝えることができたらと考えています。

最後にこれから展開して行きたいことを教えてください。

画像3: デイトナウ! 鈴木編集長

デイトナウ!
鈴木編集長

弊社のオウンドには「ギャラリー」ページがありますが、ここは特に、読者の皆様の参加型ページにしたいと考えています。

公式アプリのキャンペーンで「中の人賞」を受賞した方の画像を、ご本人の許可をとって「ギャラリー」ページに掲載しました。

バイク乗りの感性の素晴らしさを伝えるために、今後もこのようなことはやっていきたいと考えています。

ありがとうございます。

プロトツーリング部

プロトツーリング部とは

「走り出せば、それはツーリング」をキャッチコピーにしたYouTubeの人気チャンネルがオウンドメディア化した「プロトツーリング部」。その名の通り、運営はプロト。社員による自家製メディアとして、社内メンバーによる鮮度の高いコンテンツ作りが魅力。
新商品情報は、バイクパーツやアパレルだけじゃなく、ベネリのバイクや電動スクーターなども紹介。イベントレポートもあるよ。

画像: www.plotonline.com
www.plotonline.com

YouTubeチャンネルももちろんアリ。
と、いうかオウンドメディアを始めるきっかけになったのが、YouTubeのプロトツーリング部チャンネル。再生数20万オーバーの動画も擁する人気チャンネルだぞ。
ツーリングネタはもちろん、モリワキとコラボしたり、何でもありだ。



プロトツーリング部立ち上げ人の花城さんインタビュー

プロトツーリング部といえばYouTubeでの人気チャンネルですよね。YouTubeをはじめるきっかけはなんだったんでしょう?

画像1: プロトツーリング部 花城さん

プロトツーリング部
花城さん

プロトという会社についてもっと知ってほしいというのが始まりですね。

・プロトをもっと身近に感じてもらいたい!
・プロトの取り扱う商品でバイクライフ・カーライフがもっと豊かになることを伝えたい!
・乗り物大好きな社員がいっぱいいる会社だということを発信したい!

といったことを考えていく中で「プロトツーリング部」が発足しました。

まさに外出自粛でツーリングに行くことが出来ない時期でしたので、ライダーの皆様と直接意見を交換できる機会も減少していました。そうした状況でライダーのために何が出来るか、を考えたとき、自然とYouTubeという流れになったのを憶えています。

今はYouTubeだけじゃなく、サイトも展開してますね。

画像2: プロトツーリング部 花城さん

プロトツーリング部
花城さん

商品担当者が自ら自分の言葉で情報を発信する「記事サイト」を公開することになりました。
詳しくはこの動画で語っていますので、ぜひ見てください。

画像: # 103【重要なお知らせ】プロトツーリング部 記事サイトオープン!バイク・クルマのある生活をもっと楽しくする情報満載です♪ www.youtube.com

# 103【重要なお知らせ】プロトツーリング部 記事サイトオープン!バイク・クルマのある生活をもっと楽しくする情報満載です♪

www.youtube.com

コンセプトやターゲットについて教えてください。

画像3: プロトツーリング部 花城さん

プロトツーリング部
花城さん

コンセプトは「走り出せば、それはツーリング。」です。

ロングツーリング、キャンプツーリングといったガチなバイクの乗り方だけが「ツーリング」ではなく、「バイクに乗ること自体が楽しいんだ!」というメッセージを込めています。

様々な生活環境の方に向けて「バイクの楽しさ」「ツーリングの楽しさ」を伝えたいと考えていますが、主なコンテンツ内容はプロトオリジナル商品・輸入専売品の紹介・デモ車の紹介がメインとなります。
ただし、ただ商品紹介するだけでなく社員の人柄・社内の雰囲気が伝わることを意識しています。

最後にこれからの展開について教えてください。

画像4: プロトツーリング部 花城さん

プロトツーリング部
花城さん

イベントに「プロトツーリング部」として出展することで、オフラインでのユーザーとの関わりを加えていきたいと考えています。

さらに販売店様・他のパーツメーカー様、バイク系ユーチューバー様とのコラボを進めていきたいですね。

ありがとうございます。

RIDE-HACK

RIDE-HACKとは

オフロードパーツの大御所ダートフリークが運営する「ライドハック」。
オフロードネタならここを見ておけば間違いなし。アイテム紹介はもちろん、セッティングやイベント、ツーリング、さらにはDIYクラフトなど豊富な記事を掲載してるぞ。

この連載でいつも釣りに付き合ってもらってるODAさんも登場するよ。

画像: www.dirtfreak.co.jp
www.dirtfreak.co.jp


「RIDE-HACK」メンバーODAさんインタビュー

オフロードパーツメーカー系オウンドメディアという、他にない立ち位置ですが、立ち上げのきっかけや苦労した点は?

RIDE-HACK
ODAさん

ロードバイクに乗っている方や、オートバイに興味を持ち始めた方など未開拓ユーザーを中心に、オフロードバイクの良さを知ってもらいたいということ。

そしてもちろん、ダートフリークの知名度を上げるというのが大きな目的になります。

苦労した点については、立ち上げは大変でしたね。さらにその後の運営も非常に苦労が多いんですが、オフロードバイクの魅力やライダーの裾野を広げていくことに繋がればという想いで今後も発信していきたいと思います。

エントリーユーザーは大事ですよね、ほんとに。

RIDE-HACK
ODAさん

「オフロードにハマっているディープ層」はもちろん外せないんですが、RIDE HACKのターゲットとしては、ディープ層だけじゃなく、よりライトな層も重要視しています。

特に「オフロードバイクに乗っている/乗りたいと思っている層」や「バイクに興味を持っている層」にオフロードの楽しさを伝えていきたいですね。

電動キッズバイクのヨツバモトやキッズサイクルのヨツバサイクルを介して、お子様のいる家庭にもキッズバイクの楽しさを訴求できると良いですね。

また、「バイクにあまり縁のない層」にも、潜在的な可能性はあると思いますので、あまりコアになりすぎない多彩なコンテンツ展開をしていきたいですね。

コアになりすぎないは大事ですよね! 自分もミーハーなので頼もしいです。

RIDE-HACK
ODAさん

オフロードバイクの楽しみ方を伝えるということで、キャプツーリングや釣りツーリングなど注目度の高いアウトドアコンテンツを増やしていきたいと思います。
あと、サバイバルゲームなんかも扱ってみたいですね。

サバゲー行きたいですね、行きましょうよ。

RIDE-HACK
ODAさん

将来的な大きな目標として、ダートフリークの地元である「愛知県瀬戸市」に、「オフロードバイクの町」としての地産イメージを盛り上げていきたいと思っています。

そのために、地元自治体と協力した地域活動などにも力を入れていく予定です。

瀬戸といえば将棋の藤井五冠(2022/3/1現在)ですが、それだけじゃなくオフロードの町としても有名になってほしいですね。

RIDE-HACK
ODAさん

藤井五冠って言いたいだけですよね。

各媒体でコラボしようよ

ユーザーへの発信を積極的に行う3媒体が、いずれも東海地方ってのは何かの縁ですよね。
つまりこれはコラボですよコラボ案件するしかないですよ。

というわけでオウンドメディア同士や他媒体とのコラボについて打診してみた。

画像4: デイトナウ! 鈴木編集長

デイトナウ!
鈴木編集長

特に考えておりませんでしたが、ぜひやってみたいです。
やってもいいよ、という媒体さんや会社さんがありましたら宜しくお願いします!

画像5: プロトツーリング部 花城さん

プロトツーリング部
花城さん

積極的に連携したいですね。2輪業界の横のつながりを見せることは、ユーザーにとってもコラボする双方にとってもプラスに働くと考えます。

まずは、コラボしていただくのに恥ずかしくないチャンネル登録者数や視聴回数を実現するために、日々頑張るだけでございます!

RIDE-HACK
ODAさん

コラボといえば釣りですね。行きましょう。

ハイハーイ、じゃあやりましょう!
なんか面白い事起こりそうじゃないですか。

座談会とかしたいんで、キャンプツーリングしましょう。企画まとめとこうっと。
あ、webオートバイからも西野編集長、来てね。

画像: webオートバイ 西野編集長

webオートバイ
西野編集長

ん? 東海地方で釣りと将棋のバトルキャンプするんですか? 楽しみです(*´ω`)

モーターサイクルショーでは何かが起こる?

最後に、開催が近づいてきたモーターサイクルショー。2022年の開催予定は以下の通り。

第38回大阪モーターサイクルショー
開催日:3/19(土)、20日(日)、21日(月祝)
会場:インテックス大阪1,2,3号館

第49回東京モーターサイクルショー
開催日:3月25日(金)、26日(土)、27日(日)
会場:東京ビッグサイト

第1回名古屋モーターサイクルショー
開催日:4月8日(金)、9日(土)、10日(日)
会場:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)

で、各社オウンドディアでも独自のレポートやライブなんかをしてくれるはず。してくれるよね?



デイトナウ!のモーターサイクルショー

画像5: デイトナウ! 鈴木編集長

デイトナウ!
鈴木編集長

デイトナは、大阪、東京、名古屋全てのモーターサイクルショーに出展します。

特に、東京と名古屋ではダートフリークと共同で出展し、オンロード・オフロード双方の楽しさ感じて頂けるブースをご用意してお待ちしています。

また、おかげさまでデイトナは創業50周年を迎えることとなりました。
創業50周年を記念して復刻した「デイトナセブンスターホイール」をはじめ、50年の歩みもご覧頂けるように準備を進めております。

画像6: デイトナウ! 鈴木編集長

デイトナウ!
鈴木編集長

3月25日(金)の夜には、東京モーターサイクルショーのデイトナブースから、webオートバイさんの「金曜バイク雑談」をYouTubeでライブ配信する予定です。ぜひ、お楽しみに。

金曜バイク雑談は、YouTubeのwebオートバイチャンネルで配信! チャンネル登録もよろしくね。

画像7: デイトナウ! 鈴木編集長

デイトナウ!
鈴木編集長

あと、デイトナアプリをお持ちの方限定で、些少ですが特典をご用意しております。

なんと。これは入れなきゃ損ですね。デイトナアプリは下記より。



プロトツーリング部のモーターサイクルショー

画像6: プロトツーリング部 花城さん

プロトツーリング部
花城さん

プロトとして、東京モーターサイクルショー、名古屋モーターサイクルショーに出展いたします。

そして今年は…プロトブースの中に「プロトツーリング部ゾーン」があります!

私、花城やAKIRAもブースに立っていますので、気軽に声をかけて下さいね。

また、モーターサイクルショー会期中にブースからYouTubeでライブ配信も行う予定です。どうしても会場に来れないという方、ぜひYouTubeにて楽しんでいただけたらと思います。

詳しくはこちらをご覧下さい。チャンネル登録もよろしくね。

画像: # 133【東京モーターサイクルショー2022出展します!】今年はプロトブースの中にプロトツーリング部ゾーンがあるんです♪ www.youtube.com

# 133【東京モーターサイクルショー2022出展します!】今年はプロトブースの中にプロトツーリング部ゾーンがあるんです♪

www.youtube.com


RIDE-HACKのモーターサイクルショー

RIDE-HACK
ODAさん

東京モーターサイクルショーと名古屋モーターサイクルショーに出展させて頂きます。内容としては、デモ車の展示を予定しています。

 ダートフリークの展示品を紹介する特設サイトも設けていますので、ぜひそちらもチェックして下さい。
 展示車両を360度ビューで見ることもできるなど、盛りだくさんなコンテンツにしています。

画像: 『CRF250L DUAL X 』ON&OFF 走るフィールドに境界線はない Long ver. www.youtube.com

『CRF250L DUAL X 』ON&OFF 走るフィールドに境界線はない Long ver.

www.youtube.com

RIDE-HACK
ODAさん

TwitterなどSNSでも展示の模様をアップしていくので、会場に来られない方にも、特設サイトやSNSで、ぜひダートフリークのカスタムをチェックして欲しいですね。



スーパー・カブカブ・ダイアリーズのモーターサイクルショー

ちなみにこの記事書いてる若林も名古屋モーターショーをのぞきに行こうかと。初開催の名古屋モーターサイクルショー、楽しみだなァ。

レポート:若林浩志

スーパー・カブカブ・ダイアリーズの記事・動画 一覧

若林浩志/プロフィール

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