スクーターではおなじみSYMがリリースした本格スポーツモデルがNH T 125。フルサイズスポーツで、しかも125ccクラスとしては非常に貴重な、精悍なアドベンチャーモデル。さらに、価格は36万3000円という驚異のマシンだ。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:森 浩輔
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:森 浩輔
SYM「NH T 125」ライディングポジション・足つき性
シート高:818mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

125ccモデルらしからぬ大柄な車体、高めのハンドル位置で余裕のあるライディングポジション。大柄なライダーでも窮屈さは感じないが、引き換えにシート高はやや高め。ビギナーは可能なら店頭でまたがって足着き性を確認するといい。

SYM「NH T 125」各部装備・ディテール解説

上下2眼のLEDヘッドライトは、近年のアドベンチャーデザインのトレンドに沿った形状。前後のウインカーもLEDだ。

アドベンチャースタイルらしく、幅広のバーハンドルを採用。リラックスできる快適なライポジにも貢献している。

ユニークな形状の液晶メーターは、バーグラフ式タコメーターを備え、速度表示も大きく、視認性に優れたデザイン。

ハンドルのすぐ下にはUSBポートを用意。スマホをマウントするライダーも多い中、こうした装備がありがたい。

空冷のSOHCシングルは10.88PSを発揮。振動の少ないスムーズな特性は快適性に優れ、ツーリング向きだと言える。

フロントには走破性の高い19インチでホイールはスポーク。ブレーキはペータルディスクでABSも標準装備する。

大きなサイレンサーを装備し、サウンドもマイルド。リアタイヤは17インチで、タイヤはCSTのブロックパターンだ。

肉厚のシートで長距離も苦にならない。リアキャリアは大きく堅牢で耐荷重は5kg。キャンプツーリングにも活躍しそうだ。
SYM「NH T 125」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2068×860×1195mm |
シート高 | 818mm |
車両重量 | 150kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 124.1cc |
最高出力 | 8kW(10.88PS)/9000rpm |
最大トルク | 9.3N・m(0.95kgf・m)/7500rpm |
燃料タンク容量 | 11L |
変速機形式 | 5速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・130/80-17 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 36万3000円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:森 浩輔