まだまだ残って欲しい「空冷」をキーワードに、シングルモデル、ツインモデルを集めてみました。どのモデルもエンジンに特徴がある魅力的な車両です。ただ、国産モデルは以前のように250ccモデルが増えて欲しいですよね~。
文:小松信夫
※すべてのモデルを紹介しているわけではございません。
Indian Motorcycle
アメリカ初のバイクメーカーが生み出す個性派クルーザー
アメリカで最も古いバイクメーカーのインディアン。1897年に自転車製造会社として誕生し、1901年には最初の工場を開設。1906年には最初のVツインを搭載したファクトリーレースバイクも製造している。
現在のインディアンは2011年にポラリスインダストリーズに買収されたことで、精力的にモデルを発表して、レースでも活躍。最新の水冷Vツインエンジンを搭載したモデルも発表しつつ、伝統的なスタイルの空冷モデルたちをラインアップする。
DUCATI SCRAMBLER
乗る楽しさを詰め込んだスクランブラー
ドゥカティスクランブラーの誕生は1962年。当時、世界最大のビッグバイク市場であった北米向けにスクランブラーをリリースしたのがスタートだ。
現代に蘇ったドゥカティ・スクランブラーは2015年に誕生。時代を経て、現在は1100cc、800cc、400ccと排気量で3タイプあり、個性を追求してラインアップを増やしていが、街でもツーリングでもあらゆる場面に溶け込むブランドと言えるだろう。
ドゥカティのラインアップで空冷エンジンが搭載されているのはスクランブラーのみ。
Moto Guzzi
100周年を迎えたイタリアン・ブランド
現存するイタリア最古参のモーターサイクルブランドが『MOTO GUZZI(モトグッツィ)』。1921年に初の市販車(8HP Normale)が誕生し、まさに今年100周年を迎えた歴史あるブランドだ。
モトグッツィの代名詞とも言える縦置き90度Vツインエンジンを搭載したV7シリーズは1960年代にラインアップされ、2007年にV7クラシックとして蘇り、現在も主力のラインアップとしてシリーズは継続している。
Royal Enfield
1901年にバイクを製造 世界有数の歴史を持つブランド
レトロなスタイリングで有名なロイヤルエンフィールドが大きく進化したのは2017年。英国レスター近郊のブルンティングソープにあるプルービンググラウンドに、ロイヤル・エンフィールド・テクノロジー・センターをオープンし、それまで350cc/500ccの単気筒エンジンではない、新型の650cc並列2気筒エンジンを搭載したインターセプターとコンチネンタルGTをEICMAで発表した。クラシックなスタイルに現代の走りを注入した注目モデルだ。
2021年10月には「メテオ350」シリーズも発表された。普通自動二輪免許で乗れるモデルで価格も手の届きやすいもので、ビギナーからベテランにまで今後人気が出そうだ。