ヤマハ新型「MT-10」の特徴
ミラノショーで初公開、日本発売は2022年秋以降
2016年にデビューした「MT-10」は、最高峰のスーパースポーツ「YZF-R1」のメカニズムをベースに、「意のままに操れるストリート最強のスポーツ性能」と「多用途で楽しめる機能」というMTシリーズのコンセプトを組み合わせて注目されたモデル。今回モデルチェンジされた2022年モデルの新型「MT-10」は、「MT-king’s Dignity(王の尊厳)」をコンセプトに開発された。
クロスプレーンコンセプトに基づいて開発された、YZF-R1をベースにしたCP4エンジンの最新仕様を搭載。「MT-10」のエンジンでは、R1ではチタン製だったコンロッドがスチール製だ。
EU5規制への対応と同時に、ストリート向けへのトルク特性の改善や出力アップといった性能面での進化に加え、吸排気サウンドにまでこだわって、操る悦びを聴覚でも体感できることを狙ったもの。
さらにトラクションコントロールやスライドコントロールシステムといった、IMUを中核にした高精度な電子制御デバイスも最新スペックにアップデート。あらかじめ設定した速度に最高速を制限できる機構のYVSLも新たに採用され、アップ&ダウン対応のクイックシフターも装備。
スタイリングも先行してモデルチェンジされた「MT-09」や「MT-07」と共通の、新世代のMTシリーズ共通のディテールを取り入れながら、ツインアイ・モノフォーカスLEDヘッドライトなどを採用して鮮烈なイメージに変身した。
スーパースポーツのようにマスの集中化も追求され、最高峰モデルに相応しい存在感とスポーティさを巧みに融合させた仕上がり。また、長距離走行でも快適なライディングが可能なように、ポジション設定などに人間工学的な知見も取り入れられている。
また、従来モデルと同様に上級バージョンとして「MT-10SP」もラインナップ。従来モデルのSPと同じく装備されるオーリンズ製電子制御サスペンションはアップデートを受けて進化したものとなり、さらにアンダーカバーなどのSP専用パーツが装着される。
ヤマハ新型「MT-10」のカラーバリエーション・発売時期
ボディカラーは、パステルダークグレー、マットダークグレーメタリック、マットダークグレーメタリックの3色が用意されている。
この新型「MT-10」は、ヨーロッパでは2022年2月から発売され、上級版の「MT-10SP」は少し遅れて2022年中頃からの発売となる予定。気になる日本向けモデルの発売に関しては、2022年秋以降を予定していると発表された。
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まとめ:小松信夫