ヤマハ新型「MT-10 SP」の特徴
現代のヤマハのスポーツネイキッドシリーズである「MT」。そのフラッグシップモデルが「MT-10」です。新型「MT-10」の存在はすでに11月10日に発表されていましたが、今回そのスペックや上級モデル「MT-10 SP」の詳細が公開されました。
総排気量998ccの水冷並列4気筒エンジンは、吸排気系が見直され、排出ガス規制のEURO5に適応するとともに、出力をアップ。IMUを搭載することで、トラクションコントロールやスライドコントロールシステムなど最新の電子制御装備を搭載。また設定した速度に最高速度を制限できるスピードリミッター・YVSL(Yamaha variable speed limiter)やクイックシフターも装備。
ここまでは、MT-10・MT-10 SP共通の装備となります。
上級モデルの「MT-10 SP」は、まずオーリンズ製の電子制御セミアクティブサスペンションを搭載。フロントフォーク・リアショックの両方に作用するもので、モードはA-1・A-2・A-3の3つの設定プラス、手動でもセッティングが可能。
A-1は、峠などに適したスポーティなフィーリングに。A-2は高速道路向け、A-3は快適性や安定性を重視したツーリングユースのセッティングとのこと。
また「MT-10 SP」は、専用の3ピース構造のアンダーガードを採用。ステンメッシュタイプのブレーキホースもSPにのみ標準装備。
ボディカラーは1色の設定。これまでもSP仕様車に採用されてきた青と黒を基調に、フロントフォークなどゴールドの差し色が印象的なカラーとなっています。
発売時期に関して、欧州では、MT-10は2022年2月、MT-10 SPは2022年中ごろの予定。日本では両モデルとも2022年秋以降の発売が予定されています。
ヤマハ新型「MT-10」「MT-10 SP」の主なスペック
※《 》内はMT-10 SP
全長×全幅×全高 | 2100×800×1165mm |
ホイールベース | 1405mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 212kg《214kg》 |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 79.0×50.9mm |
圧縮比 | 12.0 |
最高出力 | 122kW(165.9PS)/11500rpm |
最大トルク | 112N・m(11.4kg-m)/9000rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24゜ |
トレール量 | 102mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・190/55ZR17M/C(75W) |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
まとめ:西野鉄兵