スズキ「KATANA」2022年モデルの特徴
1981年にデビュー、その個性的で鮮烈なスタイリングで圧倒的な支持を集めたスズキGSX1100Sカタナは、2000年の生産終了後も熱烈な人気を集めていた。そして2019年、その個性的なDNAを受け継ぎながら、スタイリングもメカニズムも現代的に一新された新世代の「KATANA」が誕生。
新世代モデルでの復活によって、再び世界中で巻き起こった「KATANA」旋風は記憶に新しいところだ。そしてこの現代の「KATANA」が初のモデルチェンジを受け、さらに進化を遂げた2022年モデルとして姿を現した。
この新しい「KATANA」、日本刀のようなシャープさを感じさせる伝統的なカタナ・テイストに、現代的な洗練されたデザインを融合させた、美しくも独特なスタイリングは従来モデルと基本的には同じもの。
同じデザインとは言っても、新しいボディカラーの採用とディテールの見直しで、質感を高めながらもこれまで以上にクールなイメージに仕上げられている。
GSX-R1000用から発展した999cc水冷直4エンジンは、新しいカムやクラッチ、吸排気系などを得てパワー特性を改善。軽量コンパクトなアルミフレーム、アジャスタブルタイプの倒立フォーク、ブレンボ製のフロントブレーキキャリパーなど、エキサイティングでありながらネイキッドらしい扱いやすさを兼ね備えた車体周りのメカニズムの基本構成は従来モデルから受け継がれたものだ。
大きく進歩したのは電子制御デバイス。従来モデルではABSと3モード選択式のトラクションコントロールを備えていたが、新しい「KATANA」では5モード+動作オフを選択できるトラクションコントロールとドライブモードセレクター(SDMS)が新たに装備されていて、豪快な走りをさまざまな状況下で、より安全に楽しめるようになった。
さらにスポーティな走りには欠かせない双方向クイックシフトに加え、クラッチアシストシステム、イージースタートシステム、低RPMアシストといった、扱いやすさを高める機能も充実している。
スズキ「KATANA」2022年モデルのカラーバリエーション
欧州で発表された2022年モデルのKATANAのボディカラーは、メタリックマットステラーブルー、ソリッドアイアングレーの2色となる。
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スズキ「KATANA」2022年モデルの主なスペック
全長×全幅×全高 | 2125×830×1110mm |
ホイールベース | 1460mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 215kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 999cc |
ボア×ストローク | 73.4×59mm |
圧縮比 | 12.2 |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25° |
トレール | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫