発売されたよハンターカブのプラモデルが
ハンターカブのプラモデル化ということで、フジミ模型さんのご好意により発売前から紹介させていただいていたけど、いよいよ登場したのよね。
グローイングレッドだけじゃなく、マットフレスコブラウンもラインナップされてるぞ。
というわけで、キットの詳細を見ていこう。すっげえ再現度だぞ。
キットの詳細を見てみよう
以前紹介したときとの多きな違いは、シールの有無。ほら、まえはちょっと寂しい感じだったじゃない。精密なシールによって一気に仕上がりが変わるぞ。
一気にリアルになったでしょ。パチ組みとは思えない仕上がり。
シールはもの凄くたくさん用意されてるぞ。グラフィック部分だけじゃなく各種コーションラベル、マッドガードさらにはスイッチ類までとにかくあちこちフォローされてる。貼るだけでリアルさと密度感が爆アガリ。
で、フジミのカブシリーズといえば説明書の蘊蓄が面白いのよ。
熱意と、取材力が感じられる素晴らしい情報満載なので、プラモ買った人はぜひ熟読してみてね。
作り終わっても説明書は永久保存ですよ、これ。
プロに評価してもらおう
というわけで、ハンターカブのプロといえばドリーム店。ホンダドリーム名古屋守山に行ってキットの出来を見てもらったぞ。
見てもらったのは、ホンダドリーム名古屋守山の伊藤専務。
CT125だけでなく、CT110つまり旧ハンターカブも所有している筋金入りのカブマニア。CT125で日本全国を巡る旅もしているだけに、ハンターカブに対する想いは半端ないぞ。
というわけで、ハンターカブのプラモを素組みしたものなんですが、細部とかどうでしょう?
めちゃめちゃリアルで良い車体色してますね。これ、塗装してあるの?
いえいえ、無塗装無接着剤で組み立てただけですよ。
ほんとに? 塗装してあるみたいに見えるよ。
キャリパーとかインジェクション、シュノーケルの接続部とか、細かいところまで忠実に再現されてますね。
ディテールだけじゃなく雰囲気も含めて、実車をそのまま1/12にした感じですね。ほんとどこにも違和感なくハンターカブそのものですよ。
おお、カブマニアにしてプロのお墨付き。
で、せっかく持って行ったので、ホンダドリーム名古屋守山にディスプレイしてもらうことにしたよ。
せっかくなのでC105H風に塗装してみるぞ
コンセプトはご先祖ハンター
無塗装パチ組で素晴らしい完成度なんだけど、せっかくだから塗っちゃおうかと。狙いはハンターカブのご先祖様であるHUNTERCUB C105H風のカスタムペイント。
あ、HUNTERCUB C105Hはこんなバイクね。
パソコン上でペタペタ塗って配色を考えてみたよ。完成予想図はこんな感じ。
使用した塗料はこんな感じ
ボディカラーをイエローにして、サイドカバーだけちょっと色味の有るホワイトに。
あとは、フロントフォークのボトムやマフラー、ホイールはシルバーにしたらそれっぽくなるかと。
今回使用した塗料
サーフェイサー/タミヤ ファインサーフェイサーL ピンク
外装色/タミヤ TS-47 クロームイエロー
サイドカバー/タミヤ AS-20 インシグニアホワイト
金属色/タミヤ TS-17 アルミシルバー
ホイール、マフラーなど/ガイアノーツ GP-08プレミアムミラークローム
その他/ブラック、艶消しブラック、スモークグレー、クリアー
ガンダムマーカーメッキシルバー
というわけでせっかく作ったハンターカブをバラバラにして塗装するよ。パーツ点数がそれなりにあるので、ちゃんと組み直せるのかしら。
ピンクサフにクロームイエローで外装を塗るよ
まずは外装まわりをイエローに。今回はタミヤのTS-47クロームイローをチョイス。
で、サフをグレーにすると発色が濁るかもとおもって初めての挑戦。ピンクサフ。
ピンクだね。これ、大丈夫なのかな。ちゃんと黄色になるのかしら。
わお、おおむね黄色だし発色はイメージ通りだけど、ちょいちょい透けてるゥ。
しかもなんかこのクロームイエロー、わしの腕前では吹くのがむずい。艶消しにしときゃとよかった。あっという間になくなったよ。
はじっこは透けてるけど、黄色なくなったしこれで良しとしよう。
質感を合わせるために黒い部分もちまちま塗装
ハンドルとかメーターとかステップとか、黒い部分はそのままでも良いんだけど、塗りで揃えた方が見た目が落ち着きそうなので一応塗っとくよ。不要かも。
サイドカバーはマスキング
シュノーケル側は別パーツなのでそのまま塗れば良いんだけど、反対側はマスキングするしかないっぽい。サイドカバー左上のマフラー固定部分がちょっとマスキングしづらい。
で、ほい完成。
あとマスキングしたのはフロントフェンダーのマッドガード部分。
マスキング失敗したけど、どうせそんなに見えないからOKOK。
エンジン部分は2色にするよ
ハンターカブのエンジンってヘッド部分とクランクケースとシリンダーフィンで色が違うのよね。シリンダフィンは黒で良さげ。で、ヘッドをシルバー系。クランクケースはそこにスモークグレーを塗り重ねようかな。
で、左右のクランクケースだけ外して、スモークグレーを塗り重ねて風味の違いをだそうっていうようって案配。
いわゆるキャンディ塗装ですね。難易度高いけどうまくいくかな。
垂れたわ。
もっと薄く塗り重ねないとだね。何度もやればうまくなるのかな。
最後にメッキとかステンレスっぽい部分
マフラー、フォークブーツより下の部分、ホイールをなるべくキラキラさせたいのよね。メッキとかステンレスみたいな感じに。
で、調べたらガイアノーツのプレミアムミラークロームというのが良いらしい。しかし高い。30mlでメーカー希望小売価格1,650円。つまりリッター約54,450円ですよ。
その上、缶スプレーじゃない。なので、同じくガイアノーツのイージーペインターでやっつけることにしよう。
さすが高いだけあって良い感じ。思ってたよりはギラギラしないけど、品の良い感じね。
で、1カ所だけマスキング。フォークブーツだけ黒にしてアウターチューブはメッキ調にしたいのよね。
しかしこういうメッキ調塗料ってマスキングで禿げそうだけど大丈夫なのかしら。
禿げたわ。
乾燥時間が足りなかったかな。あと、適当に塗ってると、1650円の塗料がもの凄い勢いで減ってく。つらい。
塗り終わったらあらためて組み立て
なんやかんやでだいたい塗り終わったので組み直し。
でも、意外と苦にならなかった。たぶん、実車の構造とパーツ分割が似てるからじゃないかな。
組み直してるとメッキ調塗装に触ってしまって曇るのよね。組み直した後に修正するよ。
ここで登場ガンダムマーカーメッキシルバー!
あまりの人気にプレミア付いてるのよね。500円くらいなので、ネットがプレ値のときは店頭で探すと良いよ。
で、ペンだと塗りにくいので塗装皿に出して筆でちまちま。
これが予想以上に強烈なメッキ感。めちゃ良いですよ。
で、ちまちまと修正したり追加で筆塗りして完成。
塗り終わったよ
どうでしょ、割と良い感じじゃない?
こうしてみると下地のピンクサフで立体感が出てる気がする。
明るい色には凄くいいね、ピンクサフ。
なんせキットの出来が良いから、なにしても楽しい。
ステッカーを貼ってついに完成「C105H風カスタムペイントCT125ハンターカブ」
塗り終わったらステッカーを貼って完成。
フレームカバーのウイングマークが入ると引き締まるね。
メーターのステッカーで一気にそれっぽくなる。あれ、メーターのクリアパーツつけ忘れたかも。
フーレム上部のコーションラベルとかがお気に入り。こういうところで、リアル感、でるよね。
作ったら飾りたいよね
せっかくのモデルに埃が積もるとやっかいなので、ケースに入れたい。
でも、1/12のバイクモデル用ケースってあんまないのよね。
1/12バイクモデル専用っぽい、タミヤのディスプレイケースDに入れてみたので、サイズ感を参考までに。
悪くはないけど、ちょっとゆとりがある感じ。
2台いれるとみっちりとした収まり具合。
まとめ
物凄く出来が良いキットなので、そのままで遊ぶも良し、自分仕様にしたりディテールアップしたりするも良し。ハンターオーナーのみならず、みんなにオススメできる良キットだぞ。
あとは、HA02もモデル化してほしいなァ。
レポート:若林浩志