文:小松信夫
アベンジャーズのファンにたまらない!? ブラジル・ヤマハのコラボモデル
この連載をするようになってから、ネタ探しのために世界各地の日本メーカーの現地法人ホームページをよく見るようになったんですけどね。今日も今日とてネットを彷徨っていましたよ。でもね、ここのテーマにできるようなネタって、そんなに無いんですよねー。
だからとにかく、当て所なく漫然と見てくしかない。すると、ブラジルのヤマハに、2022年モデルの「NMAX160 HOMEM-ARANHA」という、なんかえらく派手なグラフィックのNMAX160が目に飛び込んできましたよ。
「HOMEM-ARANHA」? なんせブラジルの公用語はポルトガル語、全く意味の見当が付かないんですが、車体に「MARVEL」の文字が見えます。ん? マーベル? 「HOMEM-ARANHA」をWeb翻訳サイトにかけてみたら「スパイダーマン」じゃないですか。「スパイダーマン」バージョンってことかぁ、マーベルコミックの。そういや以前も、ブラジルでNMAXの「スター・ウォーズ」バージョンってのが出た、ってニュースになってたっけなぁ。あまり日本では見かけないけど、この手のキャラクターとのコラボバージョン、海外は結構あるよね。タイのガンダムモンキーとか。
この赤青の派手なグラフィックは、スパイダーマンのスーツのカラーってことで。スタンダードだと大人しい単色ばっかりのNMAXだけど、こんな派手な色にすると結構印象が違って見えるもんだねぇ。全体が分かる引きの画像だと気づきませんが、近づいて見ると「クモの巣」グラフィックも入ってたりして、結構芸が細かいデザイン。
フロントフェンダーにはクモをデザイン化したおなじみの「スパイダーマン」マークも入ってますよ。ここ数年、世界的にマーベル・シネマティック・ユニバース関連作品が立て続けに公開されてヒットしてますが。スパイダーマンも今まさに最新作の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の劇場公開が始まった所(日本では年明けの予定ですが)。これに絡めた限定モデルってことなのかねぇ、コレは。
ホームページの紹介文を翻訳してみたら、「スマートキーシステムは一種のスパイダーセンスだ!」とか、結構ノリの良い感じで書かれてて、なんかイイね。
ブラジルのヤマハとマーベルとのコラボは、この「NMAX160 HOMEM-ARANHA」だけじゃなくてですね。2021年モデルでは「FAZER250 Capitã Marvel」なんてのも限定販売してました。これもマーベルコミックのキャラクター「キャプテン・マーベル」バージョンね。
これもなんだかギラギラ派手派手なグラフィック、やっぱりキャプテン・マーベルのコスチュームがモチーフだと。うーん、アメリカンヒーロー万歳的なというか。そういや「キャプテン・マーベル」も2019年に映画化されてるなぁ。売れたのかなぁ、今年もヤマハ×マーベルのコラボが実現したんだから、売れたんだろうけど。来年はどうするんだろうね? 「ブラックパンサー」バージョンあたりか? 映画も公開予定だし。
文:小松信夫