カブの整備で忘れがちなのが、割りピン
割りピン。コッタピンとかスプリットピンともいうよね。
つけ外しは面倒だし、なんといっても買い忘れがち。単品でそろえるのめんどくさいし。
ちなみに交換の際には、ホンダディーラーやカブ専門店なんかで取り寄せてもらえるよ。
車種や年式によって必要なサイズというか個数は変わるよ。注文の際に必要な情報ってあるのかな。カブ専門店のカビィさんに聞いてみよう。
車名、年式がわかっていれば必要なものを推測できますので、ご相談ください。
ただし、中古車の場合は年式の判別が難しい場合もありますよね。年式がどうしてもわからない場合は、車体番号やシート下の車体カラーステッカーの英数字がヒントになりますよ。
ただ、同年式内でも仕様違いが存在する可能性がありますので、余分に購入するのが正解だと思います。高いものではないですし。
なるほど。カビィさんの問い合わせ先はコチラね。
ところで、カブって何カ所か割りピン使ってるはずだけど、まとめた商品とかないんですか?
そんなこともあろうかと、カブ用にステンレスの割りピンセットの商品化を考えています。発売はもう少し先になりそうですが。
ちなみに純正は鉄です。
なるほど、早く発売してください!
人手が足りなくてなかなか。笑
ちなみに、レースでは定番のベータピンもカブ用のセットも商品化検討しています。
そうそれ、ベータピン。実はベータピンに置き換えたいんですよ。
なるほど。いいんじゃないでしょうか。ただ、注意点がありますよ。
その前に、割りピン使用部位のおさらいさせてください。
カブは最大6カ所に割りピンを使ってる
カブシリーズでは、わかりやすところから、見えにくいところまで、結構あちこちに割りピンを使ってるのよ。
具体的には前後アクスル、前後トルクロッド、リアブレーキペダル、センタースタンド。
アクスルは年式によってUナットになってるけど、そのほかの部分はほとんどの年式で割ピンが使用されてるっぽい。
フロント&リアアクスル
リアアクスルが割りピンの場合は、フロントも割りピン仕様になります。
おおよそ80年代後半から90年代前半あたりで、割りピンからUナットに置き換えられています。
リアドラムのトルクロッド
ってあれれ、ボルトに穴が空いてない。
トルクロッドがUナットなのは、あまり見ないタイプですね。
写真はリアのトルクロッドですが、リアのトルクロッドが割りピンの場合は、フロントブレーキのトルクロッドも割りピン仕様になります。
リアブレーキペダル
リアブレーキペダルについては、ほぼ全年式で割りピンを使用していますよ。
リアブレーキペダルの割ピン…。探したけど全然どこにあるのかわからないんですが。
スイングアームで隠れてるので、見えないかもしれないですね。ブレーキペダルの後ろアーム部分です。
どうしても見えなかったのでへたくそな絵で。
ちなみに、このロッドのエンド部分ですが、12Vと6Vで形状違うんですよ。
ほんとだ。自分のも6Vでしたわ、そういえば。
センタースタンド
センタースタンドもリアブレーキペダル同様に、全ての年式で割りピンが使用されていると認識しています。
割りピンはめんどいのでベータピンにしたい
というわけで割りピンをベータピンにしたいんですが。
再利用できるし、確かに便利ですよね。
レースなんかでもベータピンに置き換える人は多いですよ。
でも、ベータピンだけだと絶対外れるので、ワイヤリングか結束バンドで外れないようにする必要がありますよ。
町乗りなら外れにくいかも知れないですけど、少なくともレースでは確実に外れるので、安全のためにも外れ止めしてくださいね。
おっと、そういうことね。それでも割りピンよりは楽そうだしやってみよう。
良い感じの大きさのベータピンをはめて───
結束!
ちなみに結束バンドは耐候タイプにしないとすぐ切れちゃうよ。注意してね。
レポート:若林浩志