ホンダ「CB300R」の2022年モデルの特徴
日本国内で販売されるCB250Rの双子モデル
CB1000Rを筆頭にするカフェレーサー的スタイルの新世代CBシリーズの中、日本で販売されているライトウェイトネイキッドのホンダCB250Rと基本的に同じスタイルやメカニズムを持ち、エンジンの排気量を拡大した海外向けモデル「CB300R」の2022年モデルが登場した。
「CB300R」はCB250Rと同様に、スチール製フレームをはじめとするスリムで軽量な車体の基礎的な部分についてはCB125Rと共通の部分が多い。
ただし、フロントフォークは先行してCB125Rにも採用されていたものと同じく、セパレートファンクションビッグピストン(SFF-BP)構造を取り入れShowa製のインナーチューブ径Φ41mmの倒立タイプに変更。ダンパーの性能を向上させつつ優れた動作性ももたらし、同時に軽量化も実現。軽快で素直なハンドリングを磨き上げた。
DOHC4バルブの286cc水冷単気筒エンジンは、ユーロ5規制のための改良を施された結果、最高出力が従来モデルより僅かにダウンした22.9kW(≒33.1PS)に。最大トルクは27.5Nmと変わらないが、発生回転数が250rpm高くなるなど、パワー特性がわずかに変わっている。
排ガス対策のためか、排気系も変更されてサイレンサーのデザインも軽快な雰囲気に。また、シフトダウン時のショックを低減し、クラッチ操作も容易にするアシスト&スリッパークラッチも標準装備されている。
クラシカルなネイキッド風味と、モダンなディテールを融合させた、独特な「ネオ・スポーツカフェ」スタイルも基本的にはそのまま。ただし、アンダーカウルの形状は排気系の改良もあって変わっている。また快適性の向上のため、シート本体はクッションの厚さを増したものとされた。
機能面では、コンパクトなフル液晶メーターの表示内容も見直されて、ギヤポジションインジケーターが新たに装備されている。
ホンダ「CB300R」のカラーバリエーション
ボディカラーには、2022年の新色としてマットパールアジャイルブルー、パールダスクイエローを追加。従来モデルからマットガンパウダーブラックメタリック、キャンディクロモスフィアレッドが継続して販売され、合計4色が揃っている。
今後、この新しい「CB300R」と同様の改良が、国内向けのCB250Rにも施されるものと予想される。
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ホンダ「CB300R」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2012×802×1052mm |
ホイールベース | 1352mm |
シート高 | 799mm |
キャスター角 | 24.7° |
トレール | 93mm |
車両重量 | 144kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 286cc |
ボア×ストローク | 76×63mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 22.9kW/9000rpm |
最大トルク | 27.5Nm/7750rpm |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 10L |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17・ 150/60R17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ296mmディスク・φ220mmディスク |
まとめ:小松信夫